九月場所の優勝争いは2敗横綱照ノ富士と
3敗平幕中位以下の妙義龍の争いとなった。
千秋楽妙義龍が負けて照ノ富士の優勝が決定
した。照ノ富士と妙義龍の直接対決はなかっ
た。いわばすれ違いの優勝争いだった。こう
いう優勝争いは正直歓迎しない。やはり実力
者同士が激突しての優勝争いが見たい。それ
ができなかった点が九月場所の物足りなさで
あった。
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十一月場所も照ノ富士中心になりそうである。
その照ノ富士も九月場所は新横綱優勝したが、
万全とはいえなかった。大栄翔、明生には
もろくも負けた。宇良には苦戦して長い相撲
になった。照ノ富士にスキありの場所だった。
十一月場所、照ノ富士は優勝回数を伸ばす
チャンスである。まず、鶴竜の優勝回数6回
に並ぶことである。
照ノ富士がくずれると、それは混乱場所・
乱戦場所の恐れを意味する。そうならない
よう正代・貴景勝は大関の責任を果たして
いただきたい。大関は本来協会の看板であり、
特別待遇を受けている立場である。
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九月場所のように両者8勝では話にならない。
九月場所、ともに妙義龍戦が組まれたが、
それは止め役を意味していた。それがやす
やすと負けるようでは大関の面目は丸つぶれ
である。いっそうの奮起がうながされる。
今度こそ優勝争いに加わる大関が見たい。
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今年にはいってから休場者はあとを 絶たない。
新型コロナウイルス感染者による部屋ごとの
休場もあるから厄介である。場所ごとの関取
休場者は以下である。一月場所の勢のように
1日休場も含まれている。また出場停止も
休場扱いとした。
一月場所 18人
三月場所 7人
五月場所 9人
七月場所 8人
九月場所 11人
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毎場所休場が絶えない。そのため取組数が
減少する。無事是名馬(ぶじこれめいば)
という言葉がある。休場なしで戦い続ける
ことは名力士ということになる。玉鷲は初
土俵から1度も休場していない。17年2場所
に及ぶ連続出場は1376回となった。青葉城、
富士櫻、貴闘力、高見山に続く記録である。
十一月場所で関取休場が終止符を打てるとは
考えにくい。これも時の流れなのか。
近年とみに減少してきたのが、横綱・大関
リーグ戦である。横綱・大関は協会の看板
である。その看板同士のぶつかりあいが少な
すぎる。場所ごとの横綱・大関リーグ戦は
以下である。
一月場所 1番 正代対朝乃山
三月場所 3番 正代対朝乃山対貴景勝
五月場所 2番 貴景勝対正代、貴景勝対照ノ富士
七月場所 3番 白鵬対照ノ富士対正代
九月場所 2番 照ノ富士対貴景勝、照ノ富士対正代
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五月場所は正代対照ノ富士、九月場所は正代
対貴景勝が幻になった。このあたりは取組
編成のまずさ、下手さを露呈している。幕内
中位以下から勝ちこんできた力士は早めに
横綱・大関と対戦させることである。十一月
場所も横綱・大関リーグ戦は、最大で3番で
ある。それなら、せめて相撲内容だけでも
熱戦を期待したい。
十一月場所は14日スタートする。
スイカを洗濯してしまいましたが、大丈夫でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。