大相撲

松鳳山の出世街道2

2011年十一月場所、松鳳山は新入幕を果た
した。この場所10勝5敗と2ケタ勝利した。
幸先のいいスタートとなった。大関と対戦
したのは2012年七月場所、入幕4場所目で
あった。まだ部分対戦であった。3敗と勝て
なかった。松鳳山28歳のときであった。

<新入幕>

翌九月場所、横綱・大関とフル対戦した。
当時、横綱は白鵬、大関は日馬富士・稀勢の
里・琴奨菊・把瑠都・琴欧洲・鶴竜であった。
途中休場の把瑠都戦はなかったが、琴欧洲に
勝って大関戦初勝利を飾った。だが、惜しく
も7勝8敗で負け越した。なお、日馬富士は
場所後横綱に昇進している。

<大関琴欧洲に勝利>

翌十一月場所地元福岡、松鳳山にとってこの
年最良の場所となった。大関琴欧洲・稀勢の
里・把瑠都に勝って10勝をあげ、初めて敢闘
賞を受賞した。2012年、上位部分対戦1場所、
上位フル対戦2場所のなかで49勝41敗の好
成績を残した。

<敢闘賞受賞>

2013年一月場所、松鳳山は小結に昇進した。
しかし、4勝11敗と大敗した。七月場所も
小結だったが、7勝8敗と惜敗した。変化が
あったのは九月場所であった。横綱日馬富士
に勝って横綱戦初勝利となった。大関琴奨菊・
琴欧洲にも勝利し、8勝7敗で2度目の敢闘
賞を手中にした。十一月場所は小結に返り
咲いたが、4勝11敗でまたも守れなかった。

<横綱日馬富士を倒す>

2013年は横綱・大関と部分対戦2場所、フル
対戦4場所で38勝52敗だった。3度の小結は
すべて負け越した。2014年は横綱・大関と
部分対戦2場所、フル対戦2場所、対戦圏外
2場所と下降気味の1年となった。小結に
ついたが負け越している。横綱・大関戦は
琴奨菊に1勝しただけで終わっている。この
年の三月場所後鶴竜が横綱に昇進している。

2015年、三月場所で1勝14敗と惨敗して十両
に落ちている。その十両でも2場所連続負け
越し。どうなるのかと思ったら、十両3場所
目、13勝2敗で優勝して幕内に復帰した。
復帰した十一月場所、12勝3敗で3度目の
敢闘賞を獲得した。十両3場所を含む2016年
は47勝43敗の成績を残した。しかし、横綱・
大関戦はついに一番もなかった。松鳳山31歳
のときであった。

自転車で遠乗りしました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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