大相撲

力量抜群の横綱

横綱の推薦基準に2場所連続優勝がある。
これは第二項だが、一人歩きしてしまって
いる。年6場所制で2場所だけを切り取る
危うさが潜んでいる。その前の第一項に品格
力量抜群がある。品格は定義されていないが、
抜群の力量とはどれほどのものか。筆者は
時代を築けるほどの力とみている。

<大鵬>

大正15年優勝制度スタート以降時代を築いた
横綱が以下である。

常ノ花
玉錦
双葉山
羽黒山
栃錦・若乃花
大鵬
玉の海 築きつつあったが惜しくも死亡
輪島
北の湖
千代の富士
貴乃花
朝青龍
白鵬

以上の14人の横綱の時代はいつからいつまで
か、は難しいところである。輪湖時代から
北の湖時代に移ったケースもある。ただ、
時代はよどみなく続くわけではなく、空白期
もある。白鵬時代は2017年までだと思って
いる。だから現在は空白期ということになり、
継続している。

<千代の富士>

前に優勝の分類で横綱の優勝場所数及び横綱
の大関時代以下の優勝について触れた。472
場所中389場所優勝である。それでは時代を
築いた横綱の優勝はどれくらいを占めるのか。
255場所優勝で66%になる。約3分の2に相当
する。時代構築とは無縁の31横綱で134場所
優勝を分けていることになる。

<双葉山のブロマイド>

かつて昭和・平成の横綱ベスト10を発表した。
時代を築いたことと相撲に対する真剣度が
基準であった。そのときの順位は以下である。

1位 双葉山
2位 白鵬
3位 大鵬
4位 貴乃花
5位 玉錦
6位 北の湖
7位 千代の富士
8位 栃錦
8位 初代若乃花
10位 朝青龍

基本的に変更はない。横綱ベスト10作成時点
で白鵬は現役だったが、それでも2位にあげ
ざるをえなかった。ある時期から白鵬の品格
に批判はあった。だが、白鵬だけではない。
海外巡業で拳銃を持ち帰って隅田川に捨てた
横綱が複数いた。暴力団との関係がうるさく
ない時代に関係をもった横綱がいた。八百長
の噂が絶えない横綱さえいた。たたいてほこ
りがでない人間なんているのだろうか。

<白鵬>

引退後であるが、新興宗教に利用されて逮捕
にいたった元横綱がいた。貴乃花は真剣で
22回優勝しただけに他の力士から尊敬されて
いた。土俵外になるが、それだけに人様の
息子を預かりながら、部屋を閉鎖したこと
にはあっけにとられた。記者会見だけで協会
に挨拶もなく、離職していったことは社会人
としていかがなものかと思った。

<貴乃花親方>

次に時代を築く横綱はいつ誰になるのか。
時代を築いた横綱は100年弱で14人しかいな
い。

九州に荷物を送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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