大相撲

白鵬10大記録10 優勝率

優勝回数は場所数に左右される。年2場所制
で12回優勝することと年6場所で32回優勝
することはどっちが上か。チャンスが3倍に
増えるわけだから、双葉山は年6場所制なら
36回優勝できた、という方がいた。それなら
出羽湊は年6場所なら3回優勝できることに
なる。また、年6場所ではケガを直す期間が
短くなり、無理をし、休場が多くなる傾向が
出てくる。さらに横綱限界年齢は低くなる。
とても理屈通りにはいかない。

<白鵬奉納土俵入り>

そこで算出したのが横綱優勝率である。
横綱優勝回数÷横綱在位場所数
である。これまでも発表してきた。順位は
以下である。

1.朝青龍 0.584
2.双葉山 0.529
3.白鵬  0.5
3.大鵬  0.5
3.太刀山 0.5(幕内最高成績)
6.千代の富士0.482
7.栃木山 0.467(幕内最高成績)
8.玉の海 0.4
9.常ノ花 0.4
10.北の湖 0.349

<把瑠都を吊り上げる朝青龍>

横綱優勝率でないとすると、まず、以下が
考えられる。

優勝率=優勝回数÷初優勝から最後の優勝
までの場所数

横綱優勝がない3代目若乃花の優勝率は大関
以下だけになる。大乃国は6場所間に2回
して優勝率0.333になる。なにより優勝1回
は優勝率100%になってしまう。これでは
実態とかけ離れ、正確な評価にならない。

そこで次はいかがだろうか。

優勝回数÷初優勝から横綱最後の場所までの
場所数

これでも完璧とはいえないかもしれない。
横綱によっては横綱優勝率のほうが、数字が
よくなる場合が出てくる。あくまで目安と
してみていただきたい。

太刀山の初幕内最高成績は明治37年夏場所で
ある。幕内最高成績2回目まで及び3回目
まで間隔があき幕内最高成績率は0.393で
横綱幕内最高成績率0.5より数字を落として
いる。栃木山は逆に優勝率のほうが、数字が
よく、横綱幕内最高成績率0.467を0.529に
アップしている。これを破った横綱が双葉山
である。初優勝から引退場所迄19場所、優勝
12回で優勝率0.632と脅威の数字になった。

<双葉山のブロマイド>

大鵬の優勝率は0.5で横綱優勝率と変わら
なかった。玉の海は優勝率0.286で横綱優勝
率より数字を下げている。玉の海は横綱4場
所目から急激に強くなった力士であった。
千代の富士の優勝率は0.492で横綱優勝率
0.482よりアップさせた。朝青龍は逆に横綱
優勝率0.584で、優勝率0.568に引き下げた。
それでも双葉山に次ぐ順位であった。

白鵬はどうか。初優勝から引退場所まで91
場所。優勝45回で優勝率は0.495となった。
優勝率の順位は次のようになった。

1.双葉山 0.632
2.朝青龍 0.568
3.栃木山 0.529
4.大鵬  0.5
5.白鵬  0.495
6.千代の富士0.492

<旗手炎鵬と白鵬>

白鵬は晩年の休場の多さがマイナスに働いて
5位となった。仮に2018年に引退していたら
優勝率は0.580まで上がっていた。ただ、5位
でも白鵬の実績は損なわれることはない。
白鵬の偉業は全体ではやはり大変なモノで
ある。

九月場所千秋楽と十一月場所初日間は48日あります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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