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2021年2月幕下以下の四股名あれこれ1

2021年一月場所の番付では幕下以下の力士は
595人いる。本名力士もいるが、幕下以下は
四股名が花盛りである。部屋特有の字をつけ
た四股名から幕内には見られない感覚の四股
名があふれている。

【難読四股名】
幕内には天空海と書いてあくあと読む力士が
いる。次の四股名が読めるだろうか。
鷹翔 大海 生田目 若洸闘 富蘭志壽 
天惠 朝翔 奥武山 黒熊 黎大 華吹

<2019年9月幕下天空海(右)対明瀬山>

鷹翔はおうかと読む。翔の字から追手風(元
大翔山)部屋と思いきや湊(元湊富士)部屋
の力士である。「翔」はかけるとも読むが
送り仮名は「る」である。大海はたいよう
と読む。尾上(元濱ノ嶋)部屋の力士である。
生田目はなばためと読み、本名である。二子
山(元雅山)部屋所属。日本ハムファイター
ズにも同名の選手がおり、地名にもある。

<2019年9月鷹翔 (左)対光源氏>

若洸闘はわかひろと読む。本名洸斗(ひろ
と)にちなんだ四股名である。常盤山(元
隆三杉)部屋。洸はこうと読むが、名乗り
(人の名前に使われる漢字の読み方)では
ひろと読むことがある。富蘭志壽はふらん
しつと読む。本名に漢字をあてたものである。
式秀(元北桜)部屋の力士でフィリピン出身
である。

<2019年9月富蘭志壽(左)対石東>

天惠はてんえいと読む。惠は恵の旧字体で、
あり、けい、えとは読むが本来えいとは読ま
ない。高田川(元安芸乃島)部屋の力士で
ある。朝翔はあさはばたきと読む。高砂(元
朝赤龍)部屋の力士である。奥武山はおうの
やまと読む。沖縄県出身立浪(元旭豊)部屋。
沖縄には奥武山町という地名がある。黒熊は
くろかげと読む。宮城野(元竹葉山)部屋の
力士である。

黎大はれおんと読む。式秀(元北桜)部屋の
力士である。実はこれは本名の下の名前なの
である。式秀部屋にはほかに爆羅騎という
下の名前力士がいる。なお、立浪(元旭豊)
部屋の羅王(これも下は本名)と爆羅騎は
兄弟である。華吹は50歳の力士としてニュー
スになった。はなかぜと読む。立浪(元旭豊)
部屋の力士である。一月場所の番付は序ノ口
である。

【1文字四股名】
幕内には輝という1文字四股名の力士がいる。
1文字四股名は珍しいが、幕下以下はどうか。
                                               
彩 葵 天(あまね) 錣山(元寺尾)部屋
漣(さざなみ) 頂 伊勢ノ海(元北勝鬨)
部屋
暁 櫻 藍 高田川(元安芸乃島)部屋
鋼  陸奥(元霧島)部屋
魁  芝田山(元大乃国)部屋
美(ちゅら) 宮城野(元竹葉山)部屋
爽(さわやか) 式秀(元北桜)部屋
雅 二子山(元雅山)部屋
煌(きらめき) 朝日山(元琴錦)部屋

<一月場所幕下優勝した魁>

錣山(元寺尾)部屋・高田川(元安芸乃島)
部屋は3人いる。魁・彩は元十両である。
美(ちゅら)は沖縄出身である。沖縄には
沖縄美ら海水族館がある。十両には美ノ海が
いる。鋼は元井筒部屋の力士である。なお、
芝、表、町などの本名力士は入れなかった。

(この項目続く)

自転車で遠出しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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