朝乃山が苦しめられ、貴景勝が不覚を取った
のが霧馬山。7日目、白鵬はその霧馬山と
対戦した。相撲は白鵬の速攻の寄りに、
霧馬山は何もできずに土俵を割った。7日目
を終えて全勝は白鵬、朝乃山、御嶽海の3力
士になった。数字的には並んでいるが、相撲
内容は違う。充実度、安定性では白鵬がずば
抜けている。
三月場所、白鵬は44回目の優勝を達成した。
この場所の白鵬はスキがあった。ひょっと
したら危うい、やられる懸念があった。それ
が阿武咲、正代の敗戦につながった。今場所、
スキはない。勝負事だから絶対はないが、
このままの調子で突っ走りそうである。
年6場所制、横綱最後の全勝優勝を30代で
達成した例が以下である。横綱の代では大鵬
以降になる。
北の富士 30歳
北の湖 31歳
三重ノ海 31歳
千代の富士 34歳
隆の里31歳
白鵬 34歳
白鵬が35歳で全勝優勝したら記録更新になる。
今場所の白鵬は全勝の可能性さえ感じる。
しかし、すんなりいかせてはならない。朝乃
山は若さと力強さで対抗する気概をみせない
と時代は変わらない。優勝を足がかりにしな
いと横綱へつながらない。
場所前は出稽古なしがどう影響するのかが
見所だったが、ここまでくれば影響は少な
そうである。白鵬を誰かが倒すのか、それ
とも突っ走るのか。表彰自粛場所はことごと
く白鵬が優勝している。そのジンクスが今
場所も生きそうな流れである。
雨の日、国技館に並ぶのは大変です。
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