大相撲

■七月6日目 朝乃山の今後

2020年7月24日

前日、朝乃山相手に善戦した霧馬山が6日目、
大関貴景勝に挑んだ。相撲はこう展開した。
体格で優る貴景勝は押しの一手で攻める。
霧馬山土俵に詰まるもまわりこんで左ざし、
さらに両まわしを取って拝む形で一気に出る
と貴景勝はこらえ切れずに土俵を割った。
23歳の若武者は初上位でとてつもない強さを
発揮した。もっとも貴景勝も23歳で霧馬山
より約4ヶ月弱若い。貴景勝はもたもたして
いられない状況である。

朝乃山、阿武咲相手に万全の相撲を取って
6勝と好スタートを切った。朝乃山といえば
右四つの相撲が思い浮かぶが、今場所は圧力
をかけての相撲が目を見張るようになって
きた。大栄翔戦では簡単に押されない一面を
見せた。霧馬山戦では耐え忍ぶ朝乃山を見せ
た。朝乃山は大関になったことで一段と逞し
さと強さをアップしてきた。

明日は宝富士である。関脇以下で未対戦は
正代、御嶽海、隠岐の海、輝、碧山ともう
一人になる。難敵は正代・御嶽海の両関脇に
なる。正代には3勝3敗、御嶽海には2勝
4敗と負け越している。ただ、隠岐の海には
8勝1敗と差をつけている。白鵬が好調な
だけにぴったりついていきたいところだ。

大関貴景勝には4勝3敗と勝ち越している。
三月場所は千秋楽に勝って大関昇進を決めた。
貴景勝は千秋楽に負けて負け越した。貴景勝
があたってゆさぶれるか。つかまえれば朝乃
山に勝機が出てくる。問題は白鵬戦である。
3敗と一度も勝てない。ただ右の相四つで
がっぷり四つになれば朝乃山のほうが力を
発揮する。百戦錬磨の白鵬は朝乃山が力を
発揮できない体勢を狙ってくる。

成績によっては千秋楽の結びの一番は白鵬対
朝乃山戦になるかもしれない。場所はあと
9日間ある。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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