大相撲

■春12日目 歯車がくるった白鵬の相撲

優勝を争う力士同士が対戦する二番。まず、
1敗の碧山と2敗御嶽海が対戦した。通常
なら優勝2回、17場所連続関脇・小結在位の
実績をもつ御嶽海のほうが実力は上である。
だが、その御嶽海でも碧山の勢いを止められ
なかった。碧山は突き離して攻めていくと
御岳海は防戦にまわり土俵を割った。碧山の
一方的な相撲になった。これで御嶽海は一歩
後退した。

大関がかかる朝乃山対2敗隆の勝の一番は、
実力通り朝乃山の圧勝であった。右が入って
圧力をかけた時点で隆の勝は浮き上がった。
隆の勝は四つをふりほどこうと後退しながら
離れたところを朝乃山が流れで押し倒した。
朝乃山は10勝をあげ、なおかつ優勝戦線に
踏みとどまった。

白鵬対正代戦の一番は、意外な展開になった。
白鵬張り差しにいって突き離しで攻め込むが、
攻めきれない。白鵬、正代の頭をおさえに
いくが、正代に前に出られて、ふところに
入られると二本差しで寄り切られた。白鵬
後退の2敗となった。阿武咲戦といい正代戦
といい、白鵬は相撲の歯車がくるっている
としか思えない。

優勝争いは1敗碧山が単独トップに立った。
だが、碧山の上位戦は今のところ御嶽海戦
だけである。13日目は隆の勝戦である。仮に、
このまま御嶽海戦だけの碧山の優勝では、
無観客開催場所は強豪を倒さず、平幕相手の
星だけの数字トップのまま終了となる。それ
ともこの後不調の貴景勝の割りをくずして、
優勝本位の白鵬戦、朝乃山戦を組むのか。
今後の焦点はそこになる。

誰が優勝しても連続優勝なしは、今場所を
含めて11場所連続となった。大関の優勝なし
は19場所連続となった。混迷の時代はまだ
まだ続きそうである。

  【大相撲写真館】

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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