大相撲

■春11日目 平幕優勝戦線を分析

前日不覚をとった白鵬は、目の覚めるような
速攻で北勝富士を一気に押し出した。白鵬
快心の勝利であった。2敗鶴竜は関脇正代を
問題にしなかった。ここにきて鶴竜も調子を
あげてきた。また、朝乃山、御嶽海も2敗を
守り、上位の優勝圏内に変化はなかった。

先場所平幕優勝した徳勝龍が苦戦している。
今日は3勝7敗となかなか勝てない小兵炎鵬
戦である。徳勝龍一気に出るが、土俵際突き
落としで逆転された。物言いがつくほどきわ
どかったが、軍配通り炎鵬の勝ちとなった。
徳勝龍はこれで2勝9敗となった。最終的
にはどのような成績になるかはわからないが、
よくやっているとはいえない。

そもそも先場所の優勝は本当に地力で優勝
したものか。そうではない。13番は前頭8枚
目以下の対戦相手であった。こうした取組
編成が徳勝龍を優勝に押し上げたのである。
今場所と先場所の共通対戦相手は今のところ、
正代と貴景勝の二番だけである。勝利は鶴竜
と阿武咲だけで、上位にはね返されている
のが、実態である。

今場所1敗の碧山は新鋭琴ノ若を寄せつけ
ず、一蹴した。ここまでの対戦相手をみて
いこう。対戦相手はすべて前頭11枚目以下で
ある。1敗は照強戦である。隆の勝は石浦を
退けて2敗を守った。隆の勝は前頭6枚目
以下が対戦相手である。両力士の共通対戦
相手は千代大龍だけである。あとの10番は
意外なことに、まったく違う対戦相手である。
そして碧山と隆の勝の直接対戦はおこなわれ
ていない。 

ところが先場所の徳勝龍の取組編成の失態
からか、12日目、碧山は御嶽海、隆の勝は
朝乃山と優勝を直接争う相手との対戦である。
展開によっては5勝6敗の貴景勝の取組を
くずしての対戦があるかもしれない。平幕の
優勝圏内力士は上位戦をもっと早めにやる
ことである。勝てばさらに横綱と対戦させ、
負ければ通常の取組に戻せばいい。今場所は
やや遅いが、そのきざしがみえそうである。

  【大相撲写真館】

夕食はカツカレーでした。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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