大相撲

■春7日目 御嶽海、晩年白鵬を脅かせず

全勝同士の対戦、白鵬対御嶽海はあっけない
展開となった。御嶽海が立ち合いあたり勝っ
て白鵬を後退させれば面白い展開になると
思ったが、そうはいかなかった。白鵬のほう
が上手だった。白鵬左張り差しから右四つ。
どんどん前に出て、最後は土俵際体が離れ、
押し出した。御嶽海は何もできなかった。
白鵬は徐々に調子をあげてきた。7日目、
無傷で単独トップに立った。

それにしても、晩年白鵬を脅かす存在、白鵬
にとって代わる力士がいないというのは、
大相撲にとって不幸な図式である。次の横綱
は、いつ誕生するのか、誰になるのか、皆目
見当がつかない。そうしている間に横綱は
減り続けてきた。35歳白鵬、35歳をこれから
迎える鶴竜が何年も横綱を続けられる保証は
ない。今のままだと横綱不在の時代がくる
恐れさえ出てくる。

大関を目指す朝乃山は苦手遠藤と対戦した。
6日目御嶽海に負けているだけに連敗は避け
たいところだが、遠藤にはうまさ負けする。
今日も立ち合いからもろ差しに入られ、どう
なるかと思ったが、圧力をかけ、動きを止め
なかったのがよかった。すぐさまはなった
小手投げに遠藤はくずれ落ちた。

大関昇進へ遠藤戦の1勝は大きい。朝乃山
にはさらに横綱を、という期待がかかる。
だが、横綱というのは常に優勝争いをし、
最低でも12勝をあげる力がなくては、本来
務まらない。朝乃山は上位の最高成績は11勝
である。短期間でにいける見通しはまだ立た
ない。

2敗鶴竜はまだ安心できない。中盤にもう
1敗すると追い込まれる。貴景勝は先場所
大関の面目を丸つぶれにされた徳勝龍を突き
落としで倒した。貴景勝はまだ10勝できるか
どうかわからない。両力士は不安を抱えて
中日、後半を迎えることになる。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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