大相撲

■春初日 白鵬・鶴竜、静けさのなかの白星

静けさと無味乾燥な光景のなかで大相撲が
スタートした。幟はなく、裏口からの入場。
放送的には音を強調していたが、音に耳を
傾ける気にはなれなかった。盛り上がりの
ない大相撲はやはり寂しすぎた。

初日は、先場所途中休場した両横綱に注目
した。先場所の負け方は明らか衰えを感じた
からである。大鵬の晩年、休場はあったが、
フル出場すれば最低12勝はする安定感があっ
た。もっとも大鵬は30歳で白鵬・鶴竜は34歳
という違いはあるが。

鶴竜の相手は押し相撲の大栄翔である。昨年
の九月場所に負けている。鶴竜は後退すると
危ない。両者の相撲はこう展開した。立ち
合い、鶴竜は踏み込んだ。これがすべてだっ
た。引くことはなかった。前に出ようとする
とする大栄翔をいなして、泳いだところを
出した

白鵬の対戦相手は難敵だった。先場所切り
返しで背中から落とされた遠藤戦である。
先場所、白鵬はかち上げをかわされ、腰に
つかれた。それだけに白鵬の立ち合いが注目
された。白鵬は張り差しにいった。遠藤が
やや斜め向きになったところを攻め、素早く
叩き落とした。予想に反し、あっさり終わっ
てしまった。

大相撲はまだ初日が終わっただけである。
これで白鵬・鶴竜が安泰とは言い切れない。
しいていえばスピードで取るタイプの妙義龍
が対戦圏内でないのが救いかもしれない。今
優勝候補をあげることは、けっこう難しい。
それはひとえに白鵬・鶴竜の下降線による
モノである。

  【大相撲写真館】

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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