大相撲

■春2日目 先が案じられる2つの敗戦

無観客開催2日目、貴景勝が対戦成績6勝
1敗と比較的取り易いと思われた隠岐の海に
敗退した。それもまわしをとられてである。
貴景勝は四つで勝てる決め手はない。隠岐の
海が立ち合い左差し、腕を返す。右上手取っ
て出る。こうなった時点で貴景勝の負けは
決定的であった。

思いおこせば一月場所も朝乃山、徳勝龍に
やすやすとまわしを許している。そういう
相撲が目立つから、貴景勝の相撲に精彩が
みられない。こうした相撲を取っているうち
は、優勝は遠のく。逆にいうと貴景勝のあた
り、突き押しの威力が影をひそめていること
になる。これでは横綱どころではない。

白鵬は先場所唯一の白星となった大栄翔戦で
ある。油断はできないが、大型のパワー相撲
よりは取りいいかもしれない。白鵬は今日も
張り差し。大栄翔が横向くところがっちり
組みとめもろ差し。あわてることなく、腰を
落としてすくい投げを決めた。それでもまだ
安心はできない。

鶴竜は突き押しのパワー相撲北勝富士が対戦
相手である。先場所は負けている。いやな
相手であることは間違いない。稽古場では
鶴竜がよかった、と放送が伝えるが、稽古場
と本場所は違う。稽古場はさほど粘らない。

両者当たり合ったが北駆富士いなして、鶴竜
を泳がせた。北勝富士、そこを一気に出る。
鶴竜土俵につまりながら、まわりこまんと
するが、北勝富士、鶴竜のふところに入って
正面土俵に送り倒した。

気合・意気込みだけでは相撲は取れない。
5場所連続休場の大鵬は土にまみれて猛稽古
した。自信は稽古十分からしか生まれない。
今そういう話は伝わってこない。貴景勝・
鶴竜の敗戦は不安をぬぐえない。

  【大相撲写真館】

国会中継の日でした。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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