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■夏12日目 知恵なき取組編成

1敗単独トップに立った朝乃山が今場所初め
て平幕上位と対戦した。玉鷲である。玉鷲は
16場所連続横綱・大関とフル対戦中の実力者
である。この点は横綱・大関フル対戦ゼロの
朝乃山とは大違いの点である。勝負は玉鷲が
突き押しで圧倒し、朝乃山を押し出した。
190523十二日目幕内 875
<朝乃山、玉鷲に敗れ2敗>

2敗栃ノ心は予想外の明生との対戦となった。
予想外の対戦相手は予想外の相撲を取った。
一気の出足で栃ノ心を圧倒したのである。
これしか勝利の道はなかったとはいえ、その
通りの相撲を取った明生はすばらしい。栃ノ
心は大関復帰の10勝が遠い。
190523十二日目幕内 1418
<明生速攻で栃ノ心を撃破>

鶴竜対竜電で、会場は竜電コールに包まれた。
しかし、鶴竜は落ち着いて竜電を寄り切った。
鶴竜は2敗を守りトップと並んだ。
190523十二日目幕内 1673
<鶴竜、竜電を寄り切る>

残り3日間の対戦相手は通常なら下記になる。
鶴竜 
13日目栃ノ心 14日目高安 千秋楽豪栄道
豪栄道
13日目高安 14日目栃ノ心 千秋楽鶴竜
高安
13日目豪栄道 14日目鶴竜 千秋楽栃ノ心
栃ノ心
13日目鶴竜 14日目豪栄道 千秋楽高安
ところが13日目栃ノ心対朝乃山が組まれた。
その背景には朝乃山が単独トップになった
ことが大きい。取組自体はいい。しかし、
上位リーグで実現しない取組が出るのはいか
にももったいない。本来は上位リーグ戦を
実現しつつ、朝乃山対栃ノ心、朝乃山対鶴竜
を実現させるのが知恵である。この時点での
栃ノ心対朝乃山の対戦は、はっきりいって
遅すぎた。後手にまわりすぎた。
行き当たりばったりの取組は歴史に汚点を
残すだけである。

KW氏と観戦。さしいれいつもありがとう
ございます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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