大相撲

■春3日目 2つの敗戦

2019年3月12日

大関を目指す貴景勝にとって、御嶽海はいや
な相手である。このところ4連敗。優勝した
昨年の十一月場所でさえ負けている。大関に
チャレンジするにあたり、下位に苦手がいて
は、いけない。相手は自信をもって向かって
くるからである。

そんな心理がそのまま出た相撲になった。
貴景勝当たるが、下からの突き上げではない。
いつもの迫力ではない。苦手意識のなせる技
か。御嶽海わずかに後退したものの、踏み
こたえ、左はず右差しとなった。こうなると
勝負は決まった。

立ち合いは同時に立って、貴景勝は素早く
攻めないと、手順がくるう。3日目は完敗
でいいところがなかった。

高安は去年の五月場所以来の上位の大栄翔戦
である。普通に考えれば、高安に負ける要素
は、ない。それが、実際はなにか高安が調子
をおろしたように、一方的に攻められて土俵
を割ってしまった。

高安は思いがけない相手によく取りこぼす。
大関になって12勝は3度ある。逸ノ城、遠藤、
竜電に負けている。これを修正しない限り、
優勝は遠ざかる。

貴景勝と高安の2つの敗戦は同じ類のもの
ではない。だが、もう少しなんとかならなか
ったのかという意味では同じである。「負け
て覚える相撲かな」。敗戦を戒めとして、
ぜひ今後を戦い抜いていただきたい。

【大相撲写真館】
130824初日A 026
<2013年ジャカルタでの魁聖>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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