満員御礼が続く相撲協会にも泣き所がある。
それは入門者数である。少子化、あるいは
野球やサッカーなどの他のプロスポーツへの
流出など、新弟子をとりまく環境は必ずしも
いいとはいえない。
去年1年間の力士数をみていこう。ここで
いう力士数は番付に載った数である。付出し
や番付外はカウントしていない。
一月場所 629人
三月場所 621人
五月場所 671人
七月場所 663人
九月場所 660人
十一月場所648人
三月場所は就職場所といわれるほどだから
五月場所に番付に載る力士数はぐんと増える。
場所を重ねることに徐々に減って三月場所が
底になる。平成30年一月場所は650人である。
この650人は適切な人数なのか。
<大鵬の孫(前方右)納谷が入門>
相撲部屋が、活気があるためには20人くらい
の弟子がほしいところである。今20人以上
弟子がいる部屋は6、7部屋しかない。なか
には1ケタの弟子数の部屋が10部屋くらい
ある。貴乃花部屋はその1つである。そう
みると弟子は多いとはいえないかもしれない。
しかも幕下以下の力士には30代以上の力士が
けっこういる。
その反面関取は70人である。今年の一月場所
でいうと約10.8%にすぎない。力士側から
みると関取の座は、ほとんど手が届かない
ことを表している。
きたる三月場所は、多くの新弟子が入って
くる。幕下以下の力士を応援し、成長して
いく過程をおいかけるのも相撲の楽しみ方の
一つである。
栃ノ心の写真を整理中。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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