大相撲

立ち合いの手つき不十分に一考

2017年6月5日

相撲は一番勝負である。だから下位力士が
横綱を倒すことがありえるわけである。これ
が3本勝負だと番狂わせは極端に減っていく
と想像できる。ところが、五月場所10日目の
栃ノ心対大翔丸戦で3本勝負おこなわれたの
である。東栃ノ心、西大翔丸である。

最初の一番は大翔丸が左へ動いて、下から
栃ノ心を押し上げ、西土俵下へもたれこんだ。
通常なら大翔丸の勝ちである。ところが大翔
丸の手つき不十分でやり直しとなった。実は
正面の藤島審判長(元武双山)が立ち上がっ
た瞬間手を上げていた。つまり両力士は気づ
かず、そのまま勝負が進行したわけである。
170523十日目幕内 160
<栃ノ心(右)対大翔丸一番勝負>

やり直しとなった二番勝負は、同じように
大翔丸が左へ動くも、栃ノ心かまわず正面に
突き出した。ところが、これも大翔丸の手つ
き不十分で、勝負不成立であった。藤島審判
長も再び立ち上がった瞬間手を上げて止めて
いた
170523十日目幕内 188
<栃ノ心(右)対大翔丸二番勝負>

再びやり直しとなった三番勝負は、栃ノ心が
怒りの張り手、大翔丸は再三左へ動く。栃ノ
心組みかけて前へ圧力を加える。大翔丸、右
へ回り込む。だが、栃ノ心は突っ張って追撃
して、寄りたて、勝負あってからすくい投げ
をはなった。こうして三番勝負は栃ノ心が
2本とるカタチとなった。
170523十日目幕内 220
<栃ノ心(左)対大翔丸三番勝負>

しかし、手つき不十分は大翔丸なのだから、
二番勝負で負けたときはやり直しをさせる
ことなく、勝負あったでもいいのではない
だろうか。手つき不十分の力士が勝ったとき
は、やり直しでいい。しかし、手つき不十分
の力士が負けたときは、勝負成立でいい。
そうしないと相手力士はたまったものでは
ない。また、相手の出方を探るため、作戦的
に手つき不十分の力士がでかねない。なり
より、観客の立場からすると、やり直しは
見ていてしらける。

暑さとともにかび対策が必要です。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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