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来年はどうなる 白鵬

今年の白鵬はよくも悪くも話題を振りまいた。
○A.一月場所全勝優勝で33回目の優勝。偉大な大鵬の
32回優勝超えを果たす
■1.場所後の記者会見で稀勢の里戦の物言いに対して
審判にクレームをつけ、問題に
○B.三月場所優勝して6連覇を達成
■2.場所後の恒例の記者会見はなかった(後事情を説
明)
○C.七月場所 優勝回数を積み重ねて35回目の優勝
■3.九月場所 横綱初休場
■4.十一月場所 対栃煌山戦で猫だましを2回やって批
判を浴びる
■5.十一月場所 最終盤で観客をしらけさす勝つ気なし
の相撲で連敗
150123十三日目幕内 1043
スポニチA
<白鵬の審判批判を報じるスポーツニッポン>
 
来年の白鵬はこうした繰り返しから脱却することである。
朝青龍がいたときはお騒がせ横綱朝青龍に対する優等生
横綱白鵬というイメージがあった。それが最近の白鵬は
やりたい放題のように見える。白鵬は相撲の何に取り組
んでいるのか。双葉山に傾倒した小坂秀二氏は次のよう
に書いている。
双葉山について語る人が、異口同音にほめるのは、数々
の大記録もさることながら、彼の土俵態度であった。呼
びあげられて土俵にあがり、仕切りから立ち合い、立ち
あがってからの取り口、終わってから土俵をおりるまで、
双葉山とて負けることはあったが、とにかく勝っても負
けても、双葉山の土俵態度は、立派の一語につきた。
(がちんこ相撲-だれが現代の双葉山か-小坂秀二著 
いんなあとりっぷ社刊より)
双葉山
<双葉山のブロマイド>
 
双葉山の後の先の立ち合いを目指さんとしていた白鵬だ
が、それ以前に双葉山から学ぶ点はあると思う。小坂秀
二氏はこうも書いている。
「物言いがついたとき、土俵下におりて判定を待ってい
るが、あのときの力士の姿は美しくて大好きだ」力士は、
ただ全力をつくして相撲を取ればよし、勝敗は他に任せ
てあえてこれを問わず、という双葉山の土俵哲学がよく
あらわれている言葉だ。(前出)
双葉山の土俵哲学が身につけば、■1.■4.■5.は
なかったはずである。来年の白鵬はよくも悪くも話題を
振りまいた今年の「悪くも」の部分を皆無にすることで
ある。
来年も休場することがあれば白鵬は下り坂にさしかかっ
ていることになる。北の湖は横綱初休場の翌年から休
場が目立ち、6場所連続休場したこともある。優勝もこの
後2回しかできなかった。白鵬がそこまでいくとは考えら
れないが、衰えは急激にやってくる場合がある。稽古と
節制で土俵に打ち込む姿勢、これを来年の白鵬に示して
いただきたい。
150914二日目幕内 828
<九月場所、嘉風に負け白鵬休場へ>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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