大相撲は1場所15日間興行である。15日間のうちチケッ
トは千秋楽から通常売れていく。しかし、この法則があ
てはまらない場所があった。それが2010年の十一月場所
であった。
この場所売れ行きトップはなんと8日目であった。ふつ
うならあるはずのイス席がない。まさか、本当にと驚く
とともに筆者はやむなくマス席を購入したのを覚えてい
る。それにしてもマス席は前売りではいやおうなしに4
人分購入しなければならない。
ここにやりにくさがある。いまどき同じ日に高額な料金
で相撲観戦をする者を4人そろえることは容易ではない。
この声は国技館のチケット売り場でも聞いたことがある。
購入した十一月場所8日目のマス席チケット4人分は結
局友人夫妻と筆者と筆者のパートナーで分けた。
十一月場所8日目は白鵬が阿覧を難なく寄り切った日だ
った。なぜこの日に人気が集中したのか。実は本来なら
白鵬が双葉山の連勝記録69を破って70連勝達成の日にな
るはずだった。そんな歴史的瞬間をこの目で見ようと人
気がわき、日曜という休日も手伝ってチケットは千秋楽
以上に殺到したのだ。
<白鵬、稀勢の里に敗れ63連勝でストップ>
だが、実際は白鵬の連勝は2日目稀勢の里にストップさ
れ63連勝で終わっていた。8日目にチケットを購入した
方はあてがはずれたカタチになった。もっとも新記録が
かかっていたら、対戦相手が代わっていたかもしれない。
白鵬の連勝が双葉山を超える日。それが思いがけず、チ
ケットの売れ行きにまで影響を与えたのである。今後は
めったにありえない場所になった。
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