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十両昇進までの幕下所要場所数

五月場所の千秋楽、熱心でかわいらしい栃ノ心ファンに
今度幕下時代の写真を進呈するということを約束した。
今まで栃ノ心のざんばら髪時代、新十両、幕内時代は渡
してきていた。調べてみると栃ノ心は幕下を6場所で通
過して十両に昇進するというスピード出世であったこと
がわかった。

0703七日目幕下 041玉鷲
<玉鷲対栃ノ心 2007年3月幕下時代>

三段目まではすいすいと出世できても、壁となるのが
幕下時代である。幕下となると相撲も体もある程度でき
あがっている。勢なんか幕下時代が長く十両に上がれる
のかと見通しがまるで立たなかったほどである。そこで
現役力士の幕下所要場所数を調べてみた。

130520九日目幕内 753若三勝
<若三勝(後の照ノ富士)を寄り立てる大砂嵐
2013年五月場所幕下>

対象は七月場所の幕内力士とした。幕下に昇進して三段
目に陥落落した場合、三段目も場所数としてカウントし
た。十両昇進後に幕下に転落した場合はカウントはしな
いこととした。また幕下の途中からの付出しの逸ノ城、
妙義龍、豪風、遠藤、千代大龍は除外した。
表1
幕下昇進後、2年以内に十両に昇進したのが上記である。
大砂嵐の3場所は驚異的である。栃煌山・嘉風のように
学生のとき相撲経験があった力士、白鵬・稀勢の里のよ
うに横綱・大関に昇進した力士などが幕下突破スピード
組に名を連ねている。
表2
逆に苦労したのがケガのためなど再十両まで時間を要し
た阿夢露、里山である。鏡桜は幕下だけでなく、三段目
以下も長い苦労人である。勢の幕下所要場所数32場所、
5年2場所は阿夢露・北太樹をおさえて現役幕内最長記
録である。その勢はいまや幕内に定着するだけでなく人
気力士、歌のうまい力士として存在感を増している。
141106九州前夜祭続 067
 <歌う勢>


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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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