6位北の湖
★にくらしいほどの強さ、攻撃相撲、史上最年少横綱
史上最年少横綱、5連覇、年間82勝8敗と強さは抜群の
北の湖が6位である。北の湖は強い割には人気面では敵役
にまわった横綱である。特に当時の人気者貴ノ花の壁に
見られていた。また輪島とは激しい優勝争いをして輪湖
時代と呼ばれる時期があった。優勝は24回。巨体の割に
動きは俊敏で巻きかえは素早かった。晩年は別にし
7位千代の富士
★息の長さでまさかの31回優勝を達成
7位は31回優勝、53連勝を達成した千代の富士である。
小さい体のわりに大きな相撲。脱臼癖があり、後年横綱に
なるとは想像できなかった。どん底のなかで筋肉をつけ、
肩の脱臼を防ぐとともに、取り口を強引な投げから前褌を
取って寄る相撲に変えた。またウルフスペシャルと称した
相手の頭をおさえての上手投げは圧巻だった。横綱に
なったのは26歳のときで、約10年間つとめた。この間
5連覇、国民栄誉賞を受賞するなど息の長い横綱だった。
8位栃錦
★相撲を最も面白くした黄金時代の立役者
8位の栃錦は小兵ながら巨漢相手に多彩な技を繰り出し、
観客を熱狂させた。上手出し投げは強烈で、土俵の端で
はなつと相手は反対側へふっ飛んだ。マムシと呼ばれる
ほど執拗な相撲を取り、勝負にかける執念はすさまじ
かった。体重の増加とともに正攻法の相撲に変わった。
圧巻は1960(昭和35)年の三月場所で若乃花と史上初の
千秋楽全勝決戦をしたことだ。自己の限界を超えた相撲を
取った力士という意味ではもっと上位にランクされても
いい横綱である。
<栃錦のブロマイド>
8位若乃花
黄金時代のもう一方の立役者、土俵の鬼若乃花
若乃花は栃錦とほとんど差がないので同順位の8位と
した。小兵ながら稽古はすさまじく、膝にバネがあった。
この独特のバネで相撲をとるところから異能力士と呼ばれ、
呼び戻しは鋭かった。戦後最強力士とも呼ばれた時期も
あり、栃錦とともに相撲の黄金時代を築いた。史上初めて
千秋楽の本割・優勝決定戦で栃錦を破った。また、史上初
の千秋楽全勝決戦を栃錦相手に制した。栃錦同様自己の
限界を超えた相撲を取った力士である。相撲内容から
いうともっと上位にランクされてもいい横綱である。
10位朝青龍
★功罪の罪が功を消したお騒がせ横綱
朝青龍が常識人だったら10位ということはなかったろう。
7連覇、25回優勝、年間84勝6敗の実績も帳消しになる
ほどマイナス面が多い。仮病による巡業休場中に母国
モンゴルでサッカーをして2場所出場停止になる。一般人
暴行による事実上の強制引退、土俵の中でも横綱の反則
負け・けたぐり。稽古は2勤1休。相撲はスピード、
集中力、闘志で戦い、見るものを魅了した。引退する
はめにならなければ優勝回数はどこまでいったか惜し
まれる。
<朝青竜>
あなた自身が選ぶベスト10と比較していただけたら幸い
である。
最後に新・昭和の名力士(対象:北の湖まで)に掲載
されたベスト10を掲載します。
新・昭和の名力士 対象:北の湖まで
小坂秀二 三宅 充 杉山桂四郎
1双葉山 双葉山 双葉山
2栃錦 大鵬 大鵬
3若乃花 玉錦 北の湖
4玉錦 羽黒山 玉錦
5大鵬 北の湖 羽黒山
6羽黒山 栃錦 若乃花
7北の湖 若乃花 栃錦
8東富士 東富士 柏戸
9常ノ花 常ノ花 千代の山
10玉の海 千代の山 輪島
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