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■福岡7日目 追う展開の白鵬に進言

白鵬の思いがけない負けで、めったに見られない白鵬が
追いかける優勝展開になった。人によっては今場所は
鶴竜の優勝と決め付けている方がいるようだが、優勝は
先行逃げ切りばかり見てきた方にとっては無理からぬ
ことである。むしろ白鵬はこういうケースのときこそ
底力を発揮するチャンスである。

141115七日目幕内 1489
<白鵬対豪風>

栃錦は初日よく負けて優勝した。初日に負けたとき栃錦は
「ああ今場所は14勝1敗か」と思ったと言う。実際栃錦は
10回優勝ののうち3回は初日に負けている。また、栃錦は
前頭2枚目のとき7連敗8連勝を成し遂げている。この
ときは番付の正しさを証明したと言われた。勝負にかける
執念がものすごかった栃錦ならではの星取りである。

栃錦
<栃錦のブロマイド>

優勝31回の白鵬がこれまでなしえていない優勝がある。
それは千秋楽で本割り・優勝決定戦で連勝しての優勝
である。これを最初に達成したのは土俵の鬼若乃花で
ある。相手は同じ横綱の栃錦。まさかの逆転優勝に紋付・
羽織を用意していなかった若乃花はまわしでオープンカー
パレードをおこなった。
2人目は大鵬で最後の優勝となった。相手は玉の海である。
3人目は輪島で横綱昇進をかけた北の湖を本割・優勝
決定戦とも同じように右おっつけ左下手投げで連勝した。
このころまでは本割・優勝決定戦で連勝するのは珍しく、
土俵の鬼・王者の執念・相撲アニマルだからこそなしえた
といわれた。

輪
<輪島>

その後大乃国(相手は北勝海)、旭富士(相手は小錦)、
千代大海(相手は3代目若乃花),栃東(相手は千代大海)
が達成。白鵬は今場所の流れによってはこれを実現する
意気込みで優勝を争ってほしい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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