大相撲

■福岡7日目 追う展開の白鵬に進言

2014年11月15日

白鵬の思いがけない負けで、めったに見られない白鵬が
追いかける優勝展開になった。人によっては今場所は
鶴竜の優勝と決め付けている方がいるようだが、優勝は
先行逃げ切りばかり見てきた方にとっては無理からぬ
ことである。むしろ白鵬はこういうケースのときこそ
底力を発揮するチャンスである。

141115七日目幕内 1489
<白鵬対豪風>

栃錦は初日よく負けて優勝した。初日に負けたとき栃錦は
「ああ今場所は14勝1敗か」と思ったと言う。実際栃錦は
10回優勝ののうち3回は初日に負けている。また、栃錦は
前頭2枚目のとき7連敗8連勝を成し遂げている。この
ときは番付の正しさを証明したと言われた。勝負にかける
執念がものすごかった栃錦ならではの星取りである。

栃錦
<栃錦のブロマイド>

優勝31回の白鵬がこれまでなしえていない優勝がある。
それは千秋楽で本割り・優勝決定戦で連勝しての優勝
である。これを最初に達成したのは土俵の鬼若乃花で
ある。相手は同じ横綱の栃錦。まさかの逆転優勝に紋付・
羽織を用意していなかった若乃花はまわしでオープンカー
パレードをおこなった。

2人目は大鵬で最後の優勝となった。相手は玉の海である。
3人目は輪島で横綱昇進をかけた北の湖を本割・優勝
決定戦とも同じように右おっつけ左下手投げで連勝した。
このころまでは本割・優勝決定戦で連勝するのは珍しく、
土俵の鬼・王者の執念・相撲アニマルだからこそなしえた
といわれた。

輪
<輪島>

その後大乃国(相手は北勝海)、旭富士(相手は小錦)、
千代大海(相手は3代目若乃花),栃東(相手は千代大海)
が達成。白鵬は今場所の流れによってはこれを実現する
意気込みで優勝を争ってほしい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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