大相撲

■福岡6日目 鶴竜戦で見せた逸ノ城恐るべし

2014年11月14日

鶴竜対逸ノ城戦は2分を超える熱戦となった。最初は
右四つで上手を取っていた逸ノ城も鶴竜のうまさに上手は
離れ、差し手は死んでいた。鶴竜は食い下がった。しかし、
それでも簡単には攻めきれない。そこに逸ノ城恐るべし、
今場所一番の強さを見た。だが、逸ノ城に攻め手はなく、
最後に土俵を割った。

141114六日目幕内 1455

鶴竜から見れば、先場所新入幕力士に敗れたという屈辱、
連敗はできないという負けじ魂、それが終始頭をあげず、
辛抱につながった。逸ノ城の巨体を相手に胸を合わせる
四つはできない。投げは打ち返しがあるので、寄りに徹
したことが勝因である。鶴竜のうまさが光った。

141114六日目幕内 1637

今後両者の対戦が楽しみになってきた。今場所の横綱・
大関は逸ノ城の力を封じる戦法に出てきた。鶴竜も例外
ではない。だとしたら、逸ノ城がこれに対抗するには
立ち合いを制する必要がある。それには鋭く踏み込む、
場合によっては突き離しといて有利に組むなど工夫が
必要である。

141114六日目幕内 1666

初日、日馬富士に負けたとき「化け物なら普通にできる
だろうが、自分は人間だからいろいろあるっす」と言った
が、この日負けたとはいえ、不利な体勢で持ちこたえた
逸ノ城は容易ならざる怪物の印象をひときわ強くした。

<写真は場所後順次掲載予定>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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