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◆問題点を探る 大関陥落制度を考察する4

■現状派
●厳しくしたら大関はいなくなる

一般論としてベテラン大関は力の限界を感じる
ケースが多い。残念なのは若手力士がまったく
成長してこない点である。2場所連続10勝未満の
場合陥落は一見もっともだと思うが、実際問題
それを施行したら大関不在になる懸念が出てくる。
現行制度でいいと思う。大関の奮起を期待する
しかない。

●陥落条件を厳しくしてもいいことはない

カド番は3回で陥落、年間勝利数55勝未満陥落などに
変えた場合どうなるか。当然大関の陥落が増えて
大関がいなくなる。それは大関昇進基準が甘くなり、
大関の質が低下する悪循環になる。

さらになまじ大関に昇進すると、成績が悪いとすぐ
陥落させられるので大関を目指す力士が激減する。
三役と前頭を往復していたほうが長く現役を続け
られるという考える者も出てくる。
以上厳しくしてもいいことはないが結論。

●関脇・小結昇進の障害になる

今の大関陣を関脇に陥落させたとしても三役に定着
する力はあると思う。そうするとほとんど同じ
顔ぶれがずっと関脇小結に居座ることになる。その
結果、平幕上位で勝ち越しても、三役に空きがない
ために上がれないことになる。

つまり、大関は一人いるかいないかの状態で同じ
顔ぶれの三役陣の中で、なかなか三役になれない
力士が出てくる。相撲にケガはつきものなので
成績が芳しくないから陥落させるのは厳しい。
<写真は大関在位2場所の五ッ島のブロマイド>
4『五ツ島』

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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