これまで昭和初期の変則番付編成による大関陥落の
実情をみてきたが、これより本論にはいる。大関陥落
規定に相撲通・相撲愛好家から実に様々な意見が出て
きた。各者各様だが大きくわけると現状緩やか派、
現状派、現状打破派に分かれる。これらが大関を
特別な地位とするものなら大関を特別な地位としない
考え方も出てきた。
■現状緩やか派
●大関昇進は直前3場所だから落ちるのも3場所
基準の見直しについては賛成である。ただ、厳しく
することについてはちょっと待っていただきたい。
大関の相撲を見る限り、特別な強さを感じないし、
大関陥落の基準を厳しくすべきという意見が出て
も当然もしれない。しかし、大関昇進は直前3場所で
33勝以上あげなければならない。昇進には3場所
かかるのだから陥落も3場所連続負け越しでいいと
思う。
●けがを直す期間を設け3場所連続負け越し
以前、公傷制度があった。本場所でケガをした場合、
次の場所を全休しても負け越し扱いにならなかった。
なくなった今、3場所連続負け越しで陥落とすると、
負傷した大関は翌場所は出場せず、その次の場所で
出場することができた。ケガを直す時間を十分に
取ることで大関相撲が取れると思う。そのため、
3場所連続負け越しで関脇に陥落するという規定に
したらいいと思う。
<2場所連続負け越し4回の琴ヶ浜のブロマイド>