今年の一月場所の番付に載っている力士数は609人で
ある。付け出し、番付外はカウントしていない。
三月場所は就職場所といわれ、五月場所の番付掲
載力士数は増加が見込まれる。ところで力士数609人は
多いのか、少ないのか。2011年から2013年の力士数と
比較してみよう。
2013年 2012年 2011年
一月場所 613 625 676
三月場所 605 621 中止
五月場所 637 647 643※技量審査場所
七月場所 626 645 650
九月場所 623 641 638
十一月場所 616 623 632
2011年から2014年の一月場所までの平均は約632人で
ある。平均以下の数値で減少傾向にある。ところで、
力士構成で気になる点がある。それは年齢である。
将棋の世界は四段からプロで六級から三段までは
奨励会に属する。奨励会に入っている者は誕生日が
怖いという。なぜなら26歳までに四段にならなければ
退会しなければならないという規定があるからだ。
新しい人生を踏み出す年齢として一線を引いている
のだろう。
転職の世界では、35歳くらいまでならまだ求人が
ある。28歳以上なら新人としてではなく一般的に
キャリアを求められる。
仮に26歳までに十両になれなければ引退を元十両を
除く幕下以下力士にあてはめるとどうなるか。約175
人が現時点で該当してしまう。これでは大相撲の
屋台骨が揺らぐという懸念とともに関取の道が見通せ
ないならば第二の人生に踏み出してもらいたいという
思いもある。幕下以下の力士全員の十両昇進はない
のだから。