日本相撲協会の理事候補選が1月31日におこなわ
れた。理事候補選だが、事実上の理事選である。
定員10人に11人が立候補し、九重が(元横綱千代の
富士)落選した。今回は立行司、大関以上の日本人
力士の投票はなく、親方全員だけによる投票だった。
九重は一月場所理事長に代わって初日と千秋楽の
挨拶をし、協会ナンバー2の印象を与えていた
後だけに落差の大きさを感じる。
協会の理事選は基本的には一門の親方衆の票の均等
分配である。一門に29人親方がいれば10票、10票、
9票と決められる。間違っても20票、6票、3票には
ならない。そのため、10人しか理事立候補者がいなく、
無投票になったこともしばしばあった。一門は政党や
企業の派閥とも違う形態で、談合と見る向きもある。
こういう形で選出される理事に相撲ファンかはなにか
違和感、あるいはいびつさ、非合理性を感じない
だろうか。
それゆえきわめて常識的な理事選を提案する。
1.各理事はこの2年間何に取り組みどう成果を
出してきたか総括する。
2.理事は自由立候補とし、立候補する理事は何を
するために立候補するのか具体的抱負を語る。
3.抱負をベースにした自由投票の実施。
一門単位の投票では民主的な開かれた選挙からは
ほど遠い。