大相撲

大関考 昭和・平成の大関の成績を検証2

2013年12月29日

1949(昭和24)年五月場所以降15日制が定着した。
引き続き増位山以後の大関の成績を検証してみよう。

【系統別総当たり制第2期】
1947(昭和15)年十一月場所~1964(昭和39)年
●増位山
◆増位山 大関在位4場所 皆勤2場所
優勝争い1回 優勝1回 27勝20敗
勝率5割7分4厘 1場所8.6勝 負け越し2回
備考 13日制1場所 15日制3場所

《以降すべて15日制》
●三根山、大内山

《1958(昭和33)年より年6場所となり、3場所連続
負け越しで関脇陥落となる。》

●松登、琴ヶ浜、若羽黒
◆琴ヶ浜 大関在位28場所 皆勤1場所
優勝争い2回 優勝0 185勝152敗83休
勝率5割4分9厘 1場所8.2勝 負け越し12回

【系統別総当たり第2期・部屋別総当たり制】
1947(昭和15)年十一月場所~1964(昭和39)年
1965(昭和40)年~現在
●北葉山、栃光、豊山
◆豊山 大関在位34場所 皆勤33場所
優勝争い4回 優勝0 301勝201敗8休
勝率5割9分9厘6毛 1場所8.994勝 負け越し9回
備考 系統別11場所、部屋別23場所

【部屋別総当たり制】
1965(昭和40)年~現在
《1969(昭和44年)七月場所より2場所連続負け越しで
関脇に陥落に変更。ただし陥落した最初の場所で10勝以上の
成績で復帰できる》

●清国、前の山、大麒麟、貴ノ花、大受、魁傑、
旭国、増位山
◆貴ノ花 大関在位50場所 皆勤45場所
優勝争い4回 優勝2回 422勝278敗42休
勝率6割3厘 1場所9勝 負け越し6回

《1983(昭和58)年より大関にも公傷制度が適用される
 朝潮が第1号》
●琴風、若嶋津、朝潮、北天佑、小錦、霧島、貴ノ浪、千代大海、
出島、武双山、雅山、魁皇、栃東

◆琴風 大関在位22場所 皆勤21場所
優勝争い2回 優勝1回 212勝110敗8休
勝率6割5分8厘 1場所9.87勝 負け越し2回

◆小錦 大関在位39場所 皆勤35場所
優勝争い10回 優勝3回 345勝197敗43休
勝率6割3分7厘 1場所9.6勝 負け越し8回

◆貴ノ浪 大関在位37場所 皆勤36場所
優勝争い10回 優勝2回 353勝194敗8休
勝率6割4分5厘 1場所9.7勝 負け越し7回

◆魁皇 大関在位65場所 皆勤49場所
優勝争い9回 優勝4回 525勝327敗119休
勝率6割1分6厘 1場所9.2勝 負け越し15回
備考 負け越しに公傷1回を含む

《2003(平成15)年十一月場所まで続いた公傷制度は
廃止になる》

●琴欧州、琴光喜、把瑠都、琴奨菊、稀勢の里、鶴竜

◆把瑠都 大関在位15場所 皆勤13場所
優勝争い1回 優勝1回 133勝69敗23休
勝率6割5分8厘4毛 1場所9.87勝 負け越し2回

◆稀勢の里 大関在位12場所 皆勤12場所
優勝争い2回 優勝0 129勝51敗
勝率7割1分7厘 1場所10.8勝 負け越し0
備考 現役 2013年十一月場所までの成績

15日制の勝率トップは現役の稀勢の里の7割1分7厘
である。1ケタ勝利は1回しかない。引退力士では
1位把瑠都の6割5分8厘4毛、2位は琴風の
6割5分8厘3毛である。だが両者とも1場所
10勝に届かない。ほかの大関はそれ以下の成績で
ある。

15日制での大関の優勝争いをみると、貴ノ浪は大関
在位37場所中優勝争い10回(優勝2回)、小錦は
大関在位39場所中10回(優勝3回)である。優勝を
争う頻度の数字は両者から離れるが、続くのは28
場所中5回(優勝2回)の若島津である。

15日制の大関合格者は一人もいない。残念ながら
これが大関の実力である。
<写真は大関勝率ナンバー1の稀勢の里>
(この項目終わり)

120204稀勢の里大関昇進披露宴 116

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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