MENU

大関考 昭和・平成の大関の成績を検証2

1949(昭和24)年五月場所以降15日制が定着した。
引き続き増位山以後の大関の成績を検証してみよう。

【系統別総当たり制第2期】
1947(昭和15)年十一月場所~1964(昭和39)年
●増位山
◆増位山 大関在位4場所 皆勤2場所
優勝争い1回 優勝1回 27勝20敗
勝率5割7分4厘 1場所8.6勝 負け越し2回
備考 13日制1場所 15日制3場所

《以降すべて15日制》
●三根山、大内山

《1958(昭和33)年より年6場所となり、3場所連続
負け越しで関脇陥落となる。》

●松登、琴ヶ浜、若羽黒
◆琴ヶ浜 大関在位28場所 皆勤1場所
優勝争い2回 優勝0 185勝152敗83休
勝率5割4分9厘 1場所8.2勝 負け越し12回

【系統別総当たり第2期・部屋別総当たり制】
1947(昭和15)年十一月場所~1964(昭和39)年
1965(昭和40)年~現在
●北葉山、栃光、豊山
◆豊山 大関在位34場所 皆勤33場所
優勝争い4回 優勝0 301勝201敗8休
勝率5割9分9厘6毛 1場所8.994勝 負け越し9回
備考 系統別11場所、部屋別23場所

【部屋別総当たり制】
1965(昭和40)年~現在
《1969(昭和44年)七月場所より2場所連続負け越しで
関脇に陥落に変更。ただし陥落した最初の場所で10勝以上の
成績で復帰できる》

●清国、前の山、大麒麟、貴ノ花、大受、魁傑、
旭国、増位山
◆貴ノ花 大関在位50場所 皆勤45場所
優勝争い4回 優勝2回 422勝278敗42休
勝率6割3厘 1場所9勝 負け越し6回

《1983(昭和58)年より大関にも公傷制度が適用される
 朝潮が第1号》
●琴風、若嶋津、朝潮、北天佑、小錦、霧島、貴ノ浪、千代大海、
出島、武双山、雅山、魁皇、栃東

◆琴風 大関在位22場所 皆勤21場所
優勝争い2回 優勝1回 212勝110敗8休
勝率6割5分8厘 1場所9.87勝 負け越し2回

◆小錦 大関在位39場所 皆勤35場所
優勝争い10回 優勝3回 345勝197敗43休
勝率6割3分7厘 1場所9.6勝 負け越し8回

◆貴ノ浪 大関在位37場所 皆勤36場所
優勝争い10回 優勝2回 353勝194敗8休
勝率6割4分5厘 1場所9.7勝 負け越し7回

◆魁皇 大関在位65場所 皆勤49場所
優勝争い9回 優勝4回 525勝327敗119休
勝率6割1分6厘 1場所9.2勝 負け越し15回
備考 負け越しに公傷1回を含む

《2003(平成15)年十一月場所まで続いた公傷制度は
廃止になる》

●琴欧州、琴光喜、把瑠都、琴奨菊、稀勢の里、鶴竜

◆把瑠都 大関在位15場所 皆勤13場所
優勝争い1回 優勝1回 133勝69敗23休
勝率6割5分8厘4毛 1場所9.87勝 負け越し2回

◆稀勢の里 大関在位12場所 皆勤12場所
優勝争い2回 優勝0 129勝51敗
勝率7割1分7厘 1場所10.8勝 負け越し0
備考 現役 2013年十一月場所までの成績

15日制の勝率トップは現役の稀勢の里の7割1分7厘
である。1ケタ勝利は1回しかない。引退力士では
1位把瑠都の6割5分8厘4毛、2位は琴風の
6割5分8厘3毛である。だが両者とも1場所
10勝に届かない。ほかの大関はそれ以下の成績で
ある。

15日制での大関の優勝争いをみると、貴ノ浪は大関
在位37場所中優勝争い10回(優勝2回)、小錦は
大関在位39場所中10回(優勝3回)である。優勝を
争う頻度の数字は両者から離れるが、続くのは28
場所中5回(優勝2回)の若島津である。

15日制の大関合格者は一人もいない。残念ながら
これが大関の実力である。
<写真は大関勝率ナンバー1の稀勢の里>
(この項目終わり)

120204稀勢の里大関昇進披露宴 116

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次