大の里のリベンジ第二弾は伯桜鵬戦である。先場所は伯桜鵬にこう
負けた。大の里は立ち合い負けしたのか、まともにはたこうとした。
伯桜鵬は委細かまわず出て一気に押し出した。速攻であった。大の
里はこうした点を修正して臨まなければならない。
立ち合いは大の里まさりついて出るも伯桜鵬中に入る。大の里まわ
りこんで出る。伯桜鵬土俵際につまりながらも右からの突き落とし
がきまって逆転した。横綱が同じ相手に連敗してはいけない。大の
里はまたもや金星を配給してしまった。
豊昇雄は結びで阿炎を迎え撃った。目下豊昇龍が５連敗中である。
このうち横綱で３連敗している。対阿炎戦のいい材用はないことに
なる。
しかし、勝負はわからない。大の里が目の前で１敗したことで気分
が違ったか。阿炎に危なげなく一蹴した。阿炎に芸がなさ過ぎたと
はいえるが、豊昇龍にとって勝ったことは大きい。
今場所の豊昇龍は自信を取り戻しつつある。白星が元気の素となっ
ているようである。気になるのは荒削りの相撲が出たときである。
あるいは相手十分になったときにどうしのぐかが課題である。
注目の力士、それが安青錦である。４日目は王鵬と対戦した。安青
錦突きあげて左がはいった。安青錦のものかと思った瞬間、王鵬の
小手投げが決まった。王鵬の思いっきりのよさが勝因である。
幕内中位以下で全勝はいなくなった。
