七月場所、2度目の途中休場した豊昇龍は8月7日からの夏巡業に
参加した。8月23日は左肩を痛めるアクシデントがあった。巡業の
稽古は勝ち残り残りだが、横綱ともなればやろうと思えば心ゆくま
でやれる。だが左肩を痛めたとなれば満足いく稽古はしにくい。

豊昇龍は今度の九月場所は休めない。だからといって立場上8勝、
9勝はできない。自信をもって土俵に上がれる状況ではない。自信
は稽古からしか生まれない。それも直前の稽古ではなく、日々の積
み重ねである。
負けが込むと負け越しより休場を選択することになってしまう。そ
うなると場所後に貴景勝と妙義龍の引退相撲には出にくい。さらに
10月7日の古式大相撲と現代大相撲の興行がある。そこでは横綱2
人による三段構えがあるが、出場しにくくなる。

さらにロンドン公演はどうするのか。ロンドン行きの準備や手続き
は進めている。9月2日はロンドン公演の説明会があった。幕内力
士は封筒をもっていた。
ロンドン公演までは時間がある。だが、九月場所途中休場で公演だ
け出場では印象がよくない。これはあくまで仮定のことである。豊
昇龍がしっかり九月場所を務めれば問題はないのである。