幕下では朝乃山、炎鵬が出場した。朝乃山は強さの勝利で3勝1敗
となった。炎鵬は敗れ2勝2敗となった。幕下以下は原則相星で取
組が組まれるため、朝乃山対炎鵬はまだ実現しない。十両では草野
が1敗、2敗で欧勝海・東白龍が続いている。
幕内中位で全勝の伯桜鵬が明生の小手投げに屈し1敗となった。同
じく幕内中位の安青錦は送り出しで翔猿に勝利した。まだ両力士と
も勝ち越していないが、勝ち続ければ優勝を争う上位力士と組まれ
るかもしれない。その場合、ともに上位戦は初になる。

1敗若隆景は王鵬と対戦した。勢いの差が出た一番となった。若隆
景が寄り倒しで1敗を守った。大の里とはいつ激突することになる
のか。期待はますます大きくなる。
全勝大の里は平戸海と対戦した。ひょっとしたらという期待は砕か
れた。小兵の平戸海に思い切って出て圧倒してしまった。大の里は
すこぶる快調である。はたき込みが2番あるが、いずれも素早い対
応で危なげはなかった。学生出身の横綱輪島の14回優勝が視野に入
る日は遠くないかもしれない。

豊昇龍は持ち直してきた。2勝2敗から5勝2敗まできた。横綱昇
進祝いを6月に控え、やるしかない状況である。8日目は尊富士と
組まれた。尊富士は立ち合い変化した。勝負はもつれこんで豊昇龍
が小手投げで何とかかわした。

横綱の証明とは何か。1つの基準として年間72勝以上を上げる地力
である。年間72勝以上を最初にあげる力士は果たして誰になるのか。
もう一つの視点である。