数字は場所数
横綱 横綱在位 7勝以下 8勝 9勝
三重ノ海 8 4 0 0
千代の富士 59 10 0 1
隆の里 15 7 0 0
双羽黒 8 2 1 1
北勝海 29 8 0 2
大乃国 23 10 3 0
三重ノ海が横綱に昇進したとき31歳であった。そのため、大きな期
待はしにくく短命に終わった。その中で連続優勝と全勝優勝を達成
したのは最後の花だった。8勝、9勝は1度もなかった。最後の優
勝後引退するまで5場所連続優勝がなかった。
千代の富士が横綱に昇進したとき26歳であった。だから31回も優勝
できるとは想像できなかった。36歳直前まで相撲が取れたことが大
きかった。9勝が1回あるが、途中休場だった。7勝以下は大鵬の
12回に対し10回だった。最後の優勝後から引退まで8場所連続優勝
なしがある。

隆の里は遅れてきた男であった。2代目若乃花と青森から夜行列車
で上京した。だが、出世の面ではかなり先行された。新横綱15戦全
勝優勝の記録を打ち立てた。8勝、9勝は皆無であった。最後の優
勝後から引退まで12場所連続優勝なしがある。

双羽黒は師匠立浪(元2代目羽黒山=安念山)との確執で相撲界を
去った。前代未聞の出来事で筆者は横綱10大史に事件を入れている。
双羽黒は横綱だけでなく三役でも優勝がなかった。この反動からか
旭富士から日馬富士まで2場所連続優勝でなければ横綱になれなか
った。横綱在位8場所で8勝、9勝が各1回ある。
北勝海は稽古で固めて強くなった。千代の富士とのぶつかり稽古は
すさまじかった。優勝は8回だが、連続優勝と全勝優勝はない。9
勝6敗が2回ある。全休が6回ある。横綱連続優勝なしは7場所で
2回あった。

大乃国は千代の富士の連勝を53でストップした。がちんこ大乃国し
かいないと言われていたがその通りになった。大乃国は横綱にはな
ったが、横綱優勝は1回しかなかった。8勝7敗が3回ある。横綱
連続優勝なしは20場所を記録した。強い横綱ではなかった。
(この項目続く)