引き続き江戸・東京相撲の最高位幕内力士の四股名~の・ノ・乃海
をみていこう。
◆明治
鯱ノ海 最高位小結
幕内上位に位置し、小結に10場所在位した。幕内成績99勝78敗30分
9預を残した。
初代西ノ海
番付に横綱が載るきっかけをつくった横綱である。横綱は称号で地
位は大関であった。明治23年、小結小錦が正大関に昇進し、大関西
ノ海は張出にまわることになった。

しかし、西ノ海が「横綱免許を受けた自分が張出にまわされるのは
屈辱だ」と憤り、異議を唱えた。困惑した協会は窮余の策として、
番付に西ノ海の上に横綱と書いた。これが横綱を地位化する前提と
なった。
幕内2人目広の海 最高位前4
外ノ海 最高位前1
2代目西ノ海 最高位横綱
入幕は明治だが、横綱になったのは大正であった。横綱在位5場所。
フル出場は1場所であった。当時は相撲の家元吉田司家が横綱の免
許を出していたが、西ノ海はすでに晩年であった。

佐賀ノ海 最高位前6
◆大正
3代目西ノ海 最高位横綱
大正から昭和にかけて横綱を15場所務めた。新横綱の場所は源氏山
であった。全休6場所、途中休場6場所、横綱フル出場はわずか3
場所であった。その成績は3場所とも9勝2敗であった。

太刀ノ海 最高位前3
(この項目続く)