元旭富士の伊勢ヶ濱は今年の7月6日で65歳を迎える。定年である。
伊勢ヶ濱部屋はどうなる。照ノ富士が引き継ぐことになるとみるの
が常識的である。ところがすんなりいくとは限らない。条件面で折
り合いがつかないという。

もう一つ問題がある。それは照ノ富士が年寄株をもっていないこと
である。照ノ富士に伊勢ヶ濱を譲っても元旭富士は再雇用として残
れないのである。伊勢ヶ濱部屋には元誉富士の楯山がいる。しかし、
楯山は財力の面、弟子集めのネームバリュー面ですんなりいかない。
宝富士は桐山の株をもっている。引退すれば有力な後継者に浮上す
る。しかし、宝富士は引退後、伊勢ヶ濱部屋の分家安治川(元安美
錦)部屋に移籍するという話が出ている。真偽のほどは不明だが、
ありえるかもしれない。

荒汐部屋方式がある。先代荒汐(元大豊)は再雇用で協会に残るこ
となく弟子の蒼国来に部屋を譲った。元旭富士が再雇用で残らなけ
れば問題は一つクリアする。ほかの条件面は金銭的なことになる。
あるいは再雇用で残らない場合の金銭面を含めてのことかもしれな
い。
部屋の継承は難しい。横綱の部屋といえども例外ではない。現在も
ある継承された横綱の部屋は以下である。
出羽海-常陸山が一代で大きくした
春日野-横綱3代で継承。栃木山-栃錦-栃ノ海
時津風-双葉山が創設後4人継承
九重-千代の山が創設後北の富士-千代の富士-千代大海と続く
高砂-前田山-横綱朝潮以降3代継承
代は浅いが
大嶽-大鵬が創設。娘婿貴闘力-大竜と継承。
佐渡ケ嶽-初代琴錦から琴櫻が継承。現在娘婿の琴ノ若が継承
藤島-三重ノ海が武蔵川部屋を創設後武双山に譲り藤島部屋になる
山響-北の湖が創設

立浪は元安念山と元旭豊の間で事実上断裂した。宮城野が復活され
れば吉葉山創設の部屋になる。伊勢ヶ濱部屋は果たしてどういう道
を歩むのか。