カド番琴櫻に阿炎が組まれた。琴櫻の調子をみる上で絶好の相手で
ある。相撲は琴櫻が先に攻めたが攻め切れず、逆襲を許した。残り
腰はなく、押し出しで敗れた。今日の相撲は先場所の覇気のない内
容に戻った。カド番をのりきらないと元大関をさらに増やすことに
なる。

豊昇龍は危うい相撲となった。若元春の攻めに土俵際もつれたが首
投げで勝った。豊昇龍の技は思い切って仕掛けるので決まることが
ある。先場所も大の里を首投げで一蹴している。しかし、横綱相撲
とはいえない。豊昇龍は横綱ではなく、横綱心得くらいの気持ちで
取ったほうが好結果につながるのでは。

幕内後半に破壊力と技あり相撲が展開した。破壊力は大栄翔対若隆
景で見られた。大栄翔の突き押しは元貴景勝によると距離をとって
の突き押しであるとのこと。その突き押しに若景勝はたまらず土俵
に倒れ込んだ。それほど大栄翔の破壊力が凄まじかった。

若瀬川という相撲巧者がこう語っている。「千代の山には突き倒さ
れました。朝潮には突き倒されたあと尻が土俵で1メートルくらい
すべりました」突き押し相撲の破壊力には驚かされる。同時に見応
え十分である。
宇良の人気はいまや全国区だが、やはり地元大阪では大変なモノで
ある。対戦相手は隆の勝である。「隆の勝相手ではやばいのではな
いか」という声が聞こえてきた。相撲は隆の勝が前へ攻め込む。宇
良がしのいでまわりこむ。そんななか、正面土俵で宇良のとったり
が決まった。館内は歓喜と拍手に包まれた。

【番外】
3日目は大阪の知り合いとあった。五月場所観戦予定だという。東
京から馴染みの相撲ファンも連日の観戦となった。ただ、2日目、
3日目朝乃山の出場はなく残念な結果となった。いつも差し入れ本
当にありがとうございます。