混戦模様から3敗は琴櫻と大の里の2人となって14
日目を迎えた。それにしても予想以上の混戦で12勝
優勝が達成できるか否か微妙な情勢である。絶対的
強者不在がもたらした展開である。
最初に大の里対湘南乃海が対戦した。湘南乃海は上
位に通じる力はなかった。幕内中位から下位であげ
た成績に過ぎなかった。そういう意味で期待感はな
かった。
相撲は、大の里が右ざし一気の出足で圧倒した。大
の里は調子をあげてきた。落ち着いて取れている。
千秋楽運命の対戦相手は阿炎である。
結びの一番3敗琴櫻が登場した。取組は琴櫻対阿炎
戦である。阿炎は9勝4敗で豊昇龍を倒している。
相撲は、琴櫻が果敢に前に出て攻めた。だが、土俵
際阿炎が腕をたぐって琴櫻の体勢をくずして押し出
した。琴櫻は4敗となった。
14日目を終了して3敗は大の里1人になった。4敗
は優勝に値しないので誰かということには触れない。
4敗1位は100メートル競走でいえば11秒の争いで
ある。我々が見たいのは9秒台の争いである。
大の里が12勝できれば最低線は守られるスキあり優
勝である。4敗1位となればもはやどんぐりの背比
べに過ぎない。