4月6日10時五月場所のチケットが発売された。そ
れは大阪場所をはるかにこえるスピードでなくなっ
た。半日で15日間のチケットが完売した。琴奨菊が
約10年ぶりに日本出身力士優勝をした後1日で全チ
ケットがなくなったことがあった。今回はそれを上
回った。
ネットがなかなかつながらず、つながったら売り切
れ続出だった。今までもそうだったが売り切れの規
模が違った。大阪の相撲仲間は平日でさえ買えなか
った。大相撲人気は過熱している。
今回のスピードチケット完売に何があったのか。ま
ず近年の優勝争いが面白い。誰が優勝するかまるで
予想がつかない。いわば混迷の時代が優勝争いを面
白くしている。
大阪場所はその典型だった。新入幕尊富士と入幕2
場所目の大の里が優勝を争ったのである。しかも尊
富士は大関琴ノ若を圧倒し、大の里は大関貴景勝を
吹っ飛ばした。下剋上なのだが、そんな雰囲気を感
じさせなかった。
ケガをおして千秋楽に出場した尊富士が勝利して優
勝を決めた。これが拍車をかけた。感動的結末とな
った。これが今回のスピード完売に直結したのでは。
大相撲は好むと好まざるとにかかわらず、過熱時代
時代に突入した。