さる三月場所、ケガで番付を下げていた若隆景が十
両に復帰した。初日から7連勝で大勝ちすると思い
きや最終成績は9勝6敗で終わった。十両復帰を好
成績で飾れなかった。現役で十両復帰を迎えた力士
の成績はどうであったか、検証してみよう。
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現役ではないが、栃ノ心の復帰劇は凄かった。ケガ
で休場して幕下まで番付を下げた。そこから4場所
連続優勝して幕内に復帰した。
幕下 7勝
幕下 7勝
十両 13勝2敗
十両 15勝
幕内に復帰した場所で敢闘賞を受賞した。5場所で
優勝賞金・三賞の賞金700万円を手中にした。栃ノ
心が幕内優勝したのは幕内復帰20場所目のことであ
った。
話を現役に戻そう。ケガで番付を下げたといえば照
ノ富士があげられる。大関まで上り詰めた男が序二
段まで番付を下げた。出場してから5場所で十両に
復帰した。十両は13勝2敗優勝、10勝5敗と2場所
で幕内に復帰した。幕内復帰場所でいきなり優勝し
たのには驚かされた。
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宇良の場合はケガで番付を下げ、出場途上でケガを
して再び番付を下げた。幕下以下を15場所過ごすこ
とになった。2年半である。十両は4場所かかった。
それが以下である。
9勝6敗
10勝5敗
10勝4敗1休
12勝3敗優勝
幕内復帰後、今年の一月場所小結に昇進している。
出場停止組はどうか。ケガではないので復帰は早い
傾向がある。
阿炎
11勝4敗
13勝2敗優勝
竜電
13勝2敗優勝
9勝6敗
12勝3敗優勝
朝乃山
14勝1敗優勝
13勝2敗
現役の復帰十両は平均2.6場所である。十両優勝
は共通している。若隆景が土俵に上がると観客席は
わきあがる。あざやかな幕内復帰を願わずにはいら
れない。