一月場所で復活優勝した照ノ富士。三月場所は一転
して負けが込み過ぎて休場した。相撲内容もお粗末
過ぎた。やすやすともろ差しを許し過ぎた。その結
果3連続金星配給という結果をもたらした。
照ノ富士は横綱在位16場所となった。成績は100勝
28敗4不戦敗108休である。横綱勝率は7割5分8
厘である。これは1場所11.8勝に相当する。勝率は
休場を除外する点が有利に働いている。
横綱優勝は5回である。従って横綱優勝率は31%で
ある。1年に1.9回優勝していることになる。近年は
1年に1回の印象が強い。33歳になる前にもう1回
優勝して10回にしたいところである。
横綱出場率はどうか。横綱出場は16場所中128回で
ある。横綱出場率は53.3%になる。これは1年間に
48回出場に相当する。予想通り芳しくない数字であ
る。
横綱勝率・優勝率・出場率の3要素の総合力はどれ
くらいか。常陸山から稀勢の里までのなかでは前頭
10枚目になる。師匠の旭富士くらいである。照ノ富
士は、休場の多さがマイナスに働いている。だが、
この面の改善は難しそうである。