初日に続き2日目も満員御礼となった。協会のホー
ムページにチケット完売御礼とあったから予想され
たことだった。ただ、札止めまでいっていないよう
に見える。マス席でもイス席でもあいている箇所が
見える。
2日目、注目の取組は琴ノ若対朝乃山戦を選択した。
朝乃山が土俵にあがると一番応援タオルが展開され
る。朝乃山の人気と期待がうかがえる。
琴ノ若は小結を脱し、新関脇へと飛躍した。先場所
は朝乃山との対戦がない。今場所が初顔である。ど
んな相撲になるのか。わくわく感がある取組である。
相撲はこうなった。朝乃山が出るところを琴ノ若い
なして圧力をかけ前へ前へと攻め立てる。朝乃山た
ちまち後退。ファンの悲痛な叫びが聞こえた。「朝
乃山こらえろ、こらえろ、こらえてくれ」その声が
届いたわけではないが、朝乃山はふみとどまると左
上手を取って投げた。朝乃山逆襲の勝利だった。
先場所優勝決定戦となった豊昇龍対北勝富士戦が組
まれた。優勝決定戦では豊昇龍が勝ったが、本割で
は負けている。これは勝てる勝負を落とした感覚に
思っていた。だが今場所の一番でそうではないこと
がわかった。
相撲は豊昇龍がさして前に出るが北勝富士が右おっ
つけ、気をみてはたき込んだ。大関はまだ2日間
だが4勝2敗である。大関は優遇されている。それ
だけに責任が伴う。そのことを肝に銘じていただき
たい。