現在大関は貴景勝一人である。大関が喉から手が出
るほどほしい状況にある。昨年様々な優勝者が出た。
御嶽海は大関に昇進したが短命に終わった。ほかの
優勝者は大関につながらなかった。その中で霧馬山
が連続2ケタ勝利で大関に挑戦できる立場に立った。
霧馬山の15番勝負の行方をみていこう。
0(●●●×××)9照ノ富士
まだ横綱照ノ富士には勝っていない。のり越えなけ
ればならない壁である。四つでは食い下がって善戦
してもなかなか勝てない。動いて照ノ富士の上体を
おこしたいところである。
6(〇●●●□〇)6豊昇龍
不戦勝はあるが互角の戦いをしている。霧馬山左四
つ、豊昇龍右四つだけに四つの争いになる。霧馬山
は自分の四つになれるかが勝負のカギとなる。
5(〇〇〇〇●●)9正代
大関正代に4連勝した後大関から降格した正代に連
敗している。優勝した三月場所はいい体勢をつくっ
て攻め込んだが、正代に逆襲されて寄り倒されてい
る。3連敗してはいけない。正代戦は勝ちにこだわ
った一番にしたほうがいい。
4(〇〇××〇〇)1阿炎
霧馬山の4連勝中で、押し出しで3連勝している。
三月場所は突き合い押し合いになって阿炎を圧倒し
た。こうなっては阿炎になすすべはない。霧馬山の
有利は否めない。
2(××●〇〇×)1翠富士
三月場所10連勝した翠富士だが、ちぐはぐな取組編
成で霧馬山戦は実現しなかった。霧馬山の対戦成績
1敗は翠富士得意の肩すかしでやられている。霧馬
山は相手の得意技を発揮させる体勢をつくらせない
ことである。
4(〇×●〇●〇)6翔猿
翔猿にはけっこう苦戦している。三月場所の翔猿戦
は両力士激しい動きのなかでの攻防となった。霧馬
山が右四つ、翔猿に上手を与えない体勢をつくった。
だが、すぐには攻め切れず、最後渾身の上手投げで
ようやく決着をつけた。霧馬山は長い勝負を避けて
速攻で勝利したいところである。
0(××××××)0錦富士
意外なことに霧馬山対錦富士戦は1度も実現してい
ない。今年の一月場所錦富士は幕内上位だったが、
取組はなかった。霧馬山は確実に勝っておきたい力
士である。
(この項目続く)