今年(2022年)は5場所関脇以下の優勝だった。つ
いに大関優勝はなかった。大関は弱体化して2人の
大関が陥落して、ついには貴景勝の一人大関になっ
てしまった。その貴景勝は2023年優勝できるのだろ
うか。
今年の貴景勝は以下の成績だった。
1勝3敗11休
8勝7敗
8勝7敗
10勝5敗
10勝5敗
12勝3敗
夏場所までは大関にはほど遠い成績だった。優勝争
いにからんだのは十一月場所だけだった。それも優
勝決定巴戦で阿炎に完敗したのだから、いいところ
なく終わった。
押し相撲は難しい。リズムにのれば勢いがでるが、
押せなかったり、いなされたり、はたき込まれたり
して調子を落とすこともある。押しの先輩大関に若
羽黒と大受がいる。若羽黒は新大関で優勝し、大受
は史上初の三賞独占をしたが、ともに大関の座を明
け渡している。
そうはいっても現代は混迷の時代だから貴景勝にと
っては優勝のチャンスである。きたる一月場所、対
戦圏内の対戦成績が以下である。なお、優勝決定戦
を含んでいる
■負け越し
阿炎 2勝6敗
御嶽海11勝13敗
照ノ富士5勝6敗
△五分
高安 10勝10敗
〇接近
若隆景6勝5敗
霧馬山8勝5敗(不戦敗あり)
玉鷲 12勝8敗(不戦敗あり)
明生 7勝5敗(不戦敗あり)
翔猿 4勝2敗
貴景勝が優勝するためには、彼らを相手に2敗以内
の戦いをしなければならない。特に阿炎戦はキーポ
イントになる。貴景勝が優勝したのは2020年十一月
場所である。2年経ってしまった。そろそろ存在感
を示してもおかしくない。