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幕内力士5年前の地位

10年は一昔前になるが、5年となると微妙である。
今から5年前の2017年七月場所、横綱は白鵬、日馬
富士、稀勢の里、鶴竜、大関に豪栄道がいたが、引退
している。幕内力士の5年前はどういう地位にいたの
か。今年の七月場所の番付からみていく。それが下記
である。

照ノ富士は5年前大関だが、そこから横綱に昇進した
わけではないのはよく知られている。このあと序二段
まで番付を下げ、そこから幕内に復帰するまで17場所
かかっている。復帰直後優勝している。その2場所後
から13勝-11勝-12勝優勝で大関に復帰した。その
直後12勝優勝-14勝で横綱に昇進したわけである。
このような奇跡の復活は2度とあるまい。

<照ノ富士幕内復帰場所で優勝>

御嶽海は5年前17場所連続小結・関脇在位中であっ
た。関脇以下最強であった。この間2度優勝してい
る。貴景勝は5年前の2017年七月場所はまだ入幕4
場所目であった。初優勝は2018年十一月場所であっ
た。大関昇進は2019年五月場所であった。正代は5年
前前頭筆頭だが、すでに小結・関脇を経験している。
大関昇進は約2年前である。

<御嶽海>

5年前幕内だった幕内力士は大栄翔、逸ノ城、玉鷲、
高安など21人に及んだ。千代大龍は七月場所の番付が
東10枚目だが、5年前の2017年七月場所も偶然同じ
地位だった。

阿炎は5年前、再十両の場所であった。十両から幕下
に落ちて10場所かかって戻ってきた。2018年一月場所
に入幕し、敢闘賞を受賞している。妙義龍は幕内に
定着していたが、初めて十両に降格した場所だった。
豊山は新入幕で負け越して十両落ちしていた。大奄美
は十両優勝しているし、翔猿は新十両であった。5年
前十両にいた力士は9人である。

若隆景は三段目付出でスタートして、5年前の2017年
七月場所は幕下38枚目であった。前場所三段目で優勝
したのが大きかった。兄の若元春は5年前幕下16枚目
だったが、入幕は若隆景のほうが7場所早かった。
隆の勝は幕下5枚目であった。当時の名は舛の勝で
あった。2場所後新十両となって隆の勝に改名した。
5年前幕下だった力士は霧馬山ら7人いる。

<若隆景>

5年前の2017年七月場所、豊昇龍は三段目であった。
序ノ口から3場所目であった。まだ相撲界に不慣れな
時期であった。同期の王鵬も三段目であった。豊昇龍
の新入幕は2019年一月場所であり、王鵬は2022年一月
場所だから差がついた。5年前三段目だった力士は
錦富士など4人いる。

<豊昇龍>

驚くべきは5年前、入門前だった力士がいる。琴勝峰
である。序ノ口は2018年一月場所。入幕は2020年五月
場所であった。五月場所は中止になったので事実上
七月場所となった。

<琴手計(琴勝峰)の新序出世披露>

5年前幕内の地位にいた幕内力士は21人、同十両9
人、同幕下7人、同三段目4人、入門前1人となっ
た。今後どう変化していくのか注目していきたい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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