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2022年三月場所十両を目指す幕下の戦い

幕下の上位は十両を狙える地位である。だが
お互いに星をつぶし合うのだから、上位全員
が勝ち上がることはない。相撲は7番しか
ないのだからそこでは熱い戦いが繰り広げ
られる。

先場所惜しくも十両昇進がならなかった栃丸
は西筆頭に位置した。同じ春日野(元栃乃
和歌)部屋の菅野は大勝ちして東2枚目に
番付をあげてきた。先場所幕下優勝した西川
が東3枚目に達した。なお、西川は元豪栄道
の武隈部屋所属である。

<栃丸、接戦をのなか西川から勝利>

栃丸と西川が1勝した後3日目に激突した。
相撲は激しい突き合いとなった。相撲が長引
きそうだったが、栃丸の突き落としが決まっ
た。西川戦を制した栃丸は快調。8日目まで
に4勝して勝ち越しを決めた。

初の幕下上位の菅野は3連敗と追い詰められ
た。西川も菅野戦の1勝後は3連敗と厳しい
状況となった。そんな中で星をあげてきた
のが北青鵬である。西5枚目、8日までで
3勝1敗である。また、東6枚目千代の海が
4戦全勝であった。

<北青鵬、栃丸に快勝>

栃丸は9日目全勝同士で千代の海と対戦した。
この一番千代の海が勝って5戦全勝とした。
11日目には4勝1敗同士の栃丸対北青鵬が
実現した。元十両の北青鵬が勝って星をのば
した。

この間東筆頭千代嵐が4勝2敗と勝ち越しを
決めた。2敗は栃丸と北青鵬によるもので
ある。また、西川は 1勝3敗から連勝して
3勝3敗と五分にした。

<千代嵐(左)>

そして運命の7番相撲を迎えた。13日目6勝
の千代の海は同じく6勝の金峰山と対戦した。
勝てば文句なしに十両入りである。だが、
金峰山の突きは威力があった。千代の海は
東6枚目6勝1敗で終わった。同じ日西川は
7番相撲を制し、4勝3敗東3枚目で結果を
待つことになった。東筆頭千代嵐は敗れたが
4勝3敗で十両入りが濃厚であった。

<金峰山が幕下優勝!千代の海は痛恨の1敗>

14日目西筆頭の栃丸は千代栄に勇んでいった
が、敗退した。それでも西筆頭4勝3敗と
十両昇進が有力視された。千秋楽西5枚目
5勝1敗の北青鵬は狼雅に敗れ、十両復帰は
難しくなった。

今日3月30日十両が発表された。千代嵐の
復帰と栃丸の新十両だけであった。当初十両
からは琴裕将、貴健斗、白鷹山、美ノ海の
4人が降格と思われていたので、意外な結果
であった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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