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2021年九月場所総評

★白鵬引退のニュースが飛び込んできた。

白鵬の引退は場所中情報通から聞いていた。
朝青龍のおい豊昇龍と対戦してから辞めた
かったとか。新型コロナウイルスで宮城野
部屋ごと休場になり、かなわなかった。白鵬
はけして休場を望んでいたわけではなかった。
舞の海氏が言う「渡りに船」とは思っていな
かったのだ。白鵬の引退はまた別に詳しく
触れたい。

<白鵬最後の土俵入り>

★優勝争いについて

幕内上位に優勝争いができる力士がいない。
だからこうあってほしいと御嶽海の名前が
かすかな希望で出たりする。御嶽海が優勝
争いに加わらなくなってから約2年経過した。
優勝争いは幕内中位以下で星があがってきた
力士しかいなくなる。その力士もおのずから
限界がある。過剰な期待は禁物である。

★優勝した照ノ富士に関して

場所前から優勝候補は照ノ富士しかいなかっ
た。新横綱の場所だったが、その期待に応え
たといえる。今年3回優勝し、第一人者で
あることは間違いない。中には宇良戦など
耐えて勝つ長い相撲があったり、また大栄翔、
明生に不覚をとったりしたした相撲があった。
この辺はまだ課題があるとはいえ、完璧を
求めるのは酷かもしれない。

<5回目の優勝を達成した照ノ富士>

★2大関にについて

正代・貴景勝とも8勝7敗で終わった。クン
ロク大関ならぬハチナナ大関になってしまっ
た。正代対貴景勝戦がなくての成績だから
大関は地に落ちた。大関は特別優遇されて
いるが、結果がともなっていない。2場所
連続負け越しで関脇に降格という規定に甘え
てしまっている。正代・貴景勝は「地位だけ
大関」である。

<左から妙義龍、正代、御嶽海>

★関脇・小結に関して

出場停止の朝乃山を別にすると、御嶽海9勝
6敗、明生8勝7敗、高安4勝8敗3休、
逸ノ城8勝7敗と3人が勝ち越した。御嶽海
は横綱1人大関2人なら2ケタ勝ってもおか
しくない。そうならないのが御嶽海の御嶽海
たるゆえんである。明生は4勝7敗からよく
勝ち越した。照ノ富士に勝ったのはまさに
値千金だった。高安は6場所連続関脇・小結
在位だったが、出直しとなった。逸ノ城は
力強さともろさをみせた場所だった。3敗
優勝圏内の隠岐の海、遠藤に黒星をつけた
のは見せ場だった。

★九月場所最大の熱戦は

熱戦賞があるなら照ノ富士対宇良戦に贈り
たい。まさかの取組だったが、思いがけない
力のはいった熱戦もなった。宇良が照ノ富士
の上手投げにブリッジ体勢になったが、あそ
こから反撃はできない。投げられてまでまわ
しにしがみつくな、といわれている。

<熱戦となった照ノ富士対宇良>

★三賞について

殊勲賞大栄翔、技能賞妙義龍となった。2力
士は妥当である。阿武咲が勝ったら敢闘賞と
いうが、三賞は勝敗ではない。相撲内容で
ある。これまでも同様のケースはたびたび
あった。負けたらこれまでの14日間の相撲が
全否定はおかしい。相撲内容軽視は三賞の
本質からはずれている。

<三賞を受賞した大栄翔(前)と妙義龍>

★またしても多くの休場力士を出した

十両以上では北青鵬、炎鵬、旭大星、水戸龍、
1日だけ休場した剣翔、石浦、北勝富士、
琴ノ若、途中から出場した豊昇龍、白鵬。
これに出場停止の朝乃山、解雇になった貴源
治を加えると12人なる。これでは取組数が
減少する。十両の土俵入り後取組開始まで
やけに待たされた。

★九月場所の人気は

前半平日はガラガラだった。11日目あたり
から1階は埋まっていった。掛け値なしに
入ったのは14日目、千秋楽だった。一月場所
からはお茶屋が復活するかもしれないという
情報がはいった。二人マスで接待はしにくく、
飲食禁止でどの程度お茶屋のマスとなるかは
不明である。マス席がどうなるかは読めない。

★最後に場所の採点を

50点

福岡行き及び帰りの航空券を購入しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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