横綱鶴竜が突如引退した。鶴竜は場所前まだ
気持ちが切れていないので次取りたい、と
語っていた。それが一転しての引退だった。
5場所連続休場。35歳という年齢とともに
誰の目にも限界だった。再起はありえなかった。
昨年十一月場所後は横綱審議委員会に注意を
受けていた。三月場所後は、横綱審議委員会
の引退勧告が予想された。潮時であった。
今後は年寄鶴竜として後進の指導にあたる。
横綱は5年間現役名で年寄になれる。井筒
部屋には貢献してきた。だが、年寄名跡の話
はついていないようだ。会見をするのでじっ
くり聞いてみたい。
優勝戦線のトップに立っていた高安に土が
ついた。それも今場所調子がいまひとつの
正代にである。相撲は、両者あたり合って
正代浅くもろざし。右へまわって突き落とし
を決めた。負けるときはこんなものか。力強
さ、忍耐、粘りで勝ってきた姿はなかった。
高安はまだトップである。3敗に朝乃山と
照ノ富士がいるが、2人との対戦は終わって
いる。照ノ富士と朝乃山は星をつぶし合うの
だからサバイバル戦になる。相撲内容は高安
が最もいい。それにしても横綱不在で仮に
12勝3敗優勝なら低レベルの物足りない賜杯
になる。
照ノ富士は先場所負けている隆の勝にうまく
立った。たぐって相手のまわしのうしろを
取ってくずし、そのまま寄り切った。11日目
の照ノ富士は一味違った。大関復帰へ望み
をつないだ。11勝へは残り3勝1敗ペースに
なる。大関戦は13日目から千秋楽になる。
11日目、3大関がそろって勝った今場所初め
ての日になった。
一緒に観戦したY氏から鶴竜情報を聞きました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。