平成初期その後から平成12年までの優勝力士
キラーをみていこう。ただし、横綱・大関と
対戦のない平幕優勝力士及び横綱・大関と
部分対戦の平幕優勝力士に勝った力士は、
対象外とさせていただいた。
大関・横綱へとかけあがっていった。遅れて
武蔵丸が台頭し、大関・横綱へ昇進していっ
た。関脇以下の優勝力士キラーとして貴花田
は3度、曙・若花田・武蔵丸は2度に留まっ
ている。
関脇以下の優勝力士キラーとしてとてつも
ない記録をつくったのが、安芸ノ島(安芸乃
島)である。安芸乃島といえば、金星16個、
三賞19回受賞、ともに史上1位の記録保持者
である。それに加えて関脇以下で優勝力士を
倒すこと10度の記録を成し遂げた。
千代の冨士、北勝海、霧島、旭冨士、小錦、
曙2度、千代大海、武蔵丸2度と多岐に渡っ
て倒している。そのうち6度三賞を受賞して
いる。平成元年七月場所から平成11年十一月
場所にかけて長期に渡って記録した。
平成7年一月場所から平成11年七月場所まで、
短期間に安芸乃島を追いかけた力士がいた。
魁皇である。関脇以下の優勝力士キラーと
して8度を記録した。貴乃花4度、若乃花
2度、武蔵丸、出島を倒している。三賞は
そのうち4度受賞している。魁皇は平成12年
九月場所に大関に昇進し、これ以上記録を
更新することはなくなった。