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4人の豊山

五月場所、初の上位進出で健闘したのが豊山
であった。勝ち星にはつながらなかったが、
突き押しで攻め立て持ち味を十分に発揮した。
栃ノ心を追い込んだものの、もう一歩であっ
た。
180518六日目幕内 748
<H30年5月 栃ノ心を攻め立てる豊山(前名小柳)>

実は豊山という四股名はこれまでもあった。
幕内に限定すると時津風部屋、東京農業大学、
新潟県出身という共通項目が浮かんでくる方
は相撲通である。ところが最初の豊山はこの
法則にあてはまらない力士であった。詳しく
みていこう。
豊山(前名荒馬 最終四股名荒馬)
入門は同郷秋田の元大蛇山を頼って昭和21年
に錦島部屋に入門。荒馬の四股名でデビュー
するも後に横綱柏戸を育てた元柏戸の伊勢ノ
海部屋に移籍する。昭和25年夏場所から豊山
に改名。新十両は同年秋場所からである。
新入幕は昭和28年春場所である。幕内豊山の
誕生である。しかし、幕内在位はこの1場所
だけであとはずるずると番付を下げていった。
 
ここからが新潟県出身、東京農業大学出、
時津風部屋所属の豊山である。
                        
豊山(前名内田)
豊山の名前を大きくしたのは大鵬時代の豊山
である。戦後学生相撲からプロ入りして成功
した第1号力士である。昭和36年三月場所
内田の四股名で、幕下付出しで初土俵。十両
2場所目、史上2人目の15戦全勝優勝を成し
遂げた。
豊山
<豊山(前名内田)>

昭和37年一月場所の入幕から四股名を豊山に
改名した。入幕5場所目から12勝-12勝-
13勝で3場所連続殊勲・敢闘ダブル受賞して
大関に昇進した。このときは大鵬に対抗する
のは柏戸でも佐田の山でもなく豊山ではない
かと騒がれた。しかし、連続して好成績を
あげられず、優勝もなかった。腰を痛め、
取り口が退嬰的になり、結局大成できなかっ
た。
豊山(前名長浜)
1場所早くプロ入りした輪島をライバル視し、
追いかけてきた。昭和45年三月場所、本名の
長浜の四股名で、幕下付出しで初土俵。輪島
は在学中の1月にすでにデビューしていた。
両者が初めて対戦したのは、昭和45年九月
場所の十両時代である。両者5連勝同士で
ぶつかった。この一番には何本かの懸賞が
ついた。当時はお客さんの投票で決まる
サンケイ新聞社賞があったのである。
この時は一日の長があった輪島に軍配が
あがった。
長 浜
<長浜の記事>

長浜が豊山に改名したのは昭和47年七月場所
であった。新入幕から5場所目のことであっ
た。その後の出世争いは、輪島が大関、横綱
に昇進したのに対し、豊山の最高位は小結で
あった。しかし、輪島に対しては闘志を燃や
し、幕内では8勝12敗で金星4個を獲得して
いる。
1611213初日幕下 285
<新十両の小柳>

豊山(前名小柳=おやなぎ)
平成28年三段目付出し初土俵で優勝。翌場所
幕下でも優勝。4場所目の幕下筆頭では3連
敗後4連勝するというスリリングな展開で
十両昇進を決めた。平成29年三月場所に入幕
し、豊山に改名した。だが1場所で陥落。
再入幕後も十両陥落で幕内に定着したのは
今年(平成30年)からである。今後豊山が
どんな相撲をみせていくか、どこまで上り
つめるか。注目していきたい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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