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数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬3

5.優勝回数( )は全勝
双葉山 12回(8回)
大鵬  32回(8回)
白鵬  40回(13回)
年2場所制の双葉山が6場所制なら何回優勝
できただろうか。3倍の36回かというと、
そうは言い切れない。年2場所時代で1回
優勝の出羽湊は年6場所なら3回優勝できた
とは思えない。5打数5安打の打者が15打数
15安打、打てるとは限らない。では逆に大鵬、
白鵬が年2場所制ならどうなるだろうか。
大鵬10.7回(全勝2.7回)、白鵬13.3回(全
勝4.3回)になる。優勝回数は白鵬がトップ
だが、全勝優勝回数は双葉山が群を抜いて
いる。
双葉
<双葉山のブロマイド>

6.優勝率
優勝率とは、初優勝の場所から最後の優勝の
場所まで、何場所中何回優勝したかを表す
ものである。
双葉山15場所中12回 優勝率8割 
大鵬 62場所中32回 優勝率5割1分6厘
白鵬 69場所中40回 優勝率5割8分
双葉山の優勝率8割は、他に優勝をほとんど
渡していないことを意味する。双葉山12回の
優勝中、優勝したのはわずかに出羽湊、安芸
ノ海、羽黒山の3人にすぎなかった。大鵬、
白鵬は年6場所、休場などもあり、こうは
いかない。
120109二日目幕内 13白鵬土俵入り
<白鵬>

7.連続優勝
双葉山 5連覇
大鵬 6連覇
白鵬 7連覇
連続優勝は古くは(厳密には時事新報社に
よる優勝額を国技館に掲げる制度)太刀山、
栃木山の5連覇があり、双葉山も5連覇で
終わっている。いずれも年2場所制の時代で
ある。6場所制の申し子大鵬が初めて6連覇
を2度成し遂げた。大鵬の記録を破ったのは
朝青龍で、7連覇を達成。その後白鵬も7連
覇して、現在これが最高記録となっている。
8.横綱対横綱の成績
強豪との対戦成績である。大関はどうも全体
的に弱いイメージが多く、はずした。ここで
は横綱対横綱の対戦成績に限定した。
▼双葉山15勝2敗 勝率8割8分2厘
双葉山 2勝 玉錦
双葉山 1勝  武蔵山
双葉山 7勝 男女ノ川
双葉山 3勝 安芸ノ海
(1不戦勝有)
双葉山 2勝2敗 照国
▼大鵬40勝21敗 勝率6割7分2厘
大鵬 19勝9敗 柏戸
   (決定戦1勝含む)
大鵬 4勝3敗 栃ノ海
大鵬 8勝4敗 佐田の山
(1不戦敗有)
大鵬 4勝2敗 北の富士
大鵬 5勝3敗 玉の海
   (決定戦1勝1敗含む)

▼白鵬31勝15敗 勝率6割7分4厘
白鵬 8勝5敗 朝青龍
   (決定戦2敗を含む)
白鵬 14勝8敗 日馬富士
白鵬 9勝2敗 鶴竜  、、
横綱対横綱戦は、双葉山が圧勝している。
男女ノ川戦は対戦が最も多く、7戦全勝で
ある。連勝を止められた安芸ノ海戦は、その
後1度も負けていない。新たな強豪照国に
2敗している。なお、弟弟子の羽黒山との
対戦はない。
大鵬 003
<大鵬>

大鵬は最初苦戦していた柏戸戦を克服して
横綱同士では差をつけた。さらに次世代の
北の富士、玉の海とまで対戦している。よく
2人の全勝をストップしていた。初代若乃花
とは同系統のため対戦はない。
白鵬は先輩横綱朝青龍とはやや接戦である。
日馬富士戦はここ一番という相撲では常に
勝利してきた。鶴竜戦は圧勝している。なお、
白鵬対稀勢の里の横綱同士の対戦は未だ実現
していない。対戦がないまま終われば珍記録
になる。
昭和・平成の3強を数字で比較してみたが、
白鵬は現役だから今後どのように数字が変化
していくか注目していきたい。
(この項目終わり)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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