明日から一月場所である。白鵬対阿武咲、
稀勢の里対貴景勝、鶴竜対北勝富士と3横綱
は若手で突き押しの破壊力抜群の3力士を
迎える。いずれも難敵である。稀勢の里、
鶴竜は4場所連続休場のあと土俵に戻って
くる。もう休場は許されないところまできて
いる。しかし、そんな横綱の事情に関らず、
新しい力は挑んでくる。
<白鵬>
今回上位に休場がなければ、横綱・大関に
挑むのは、東前頭4枚目の正代までの10人で
ある。10人のここ1年間の横綱・大関戦が
以下である。なお、琴奨菊は元大関のプラ
イドのため、この表からはずした。
この1年、上位で最も勝ち越している力士は、
御嶽海である。6場所連続勝ち越し中である。
横綱戦はここ1年で7勝と最も勝利している。
内訳は白鵬に2勝(1不戦勝)、鶴竜に2勝、
日馬富士に2勝、稀勢の里に1勝している。
日馬富士は引退してしまったが、3横綱は
油断できない。
関脇に復帰した玉鷲も横綱戦6勝9敗と肉薄
している。御嶽海と異なるのは大関戦に強く、
10勝4敗と大きく勝ち越している点である。
取り口は若く、突き押しの威力は抜群で、
番狂わせの可能性は大きい。
<貴景勝>
若手トリオの一人貴景勝は上位戦2場所連続
勝ち越しで小結まで上がってきた。先場所は
殊勲賞を受賞しており、上位には互角に近い
成績を残している。成長著しいだけに横綱・
大関は気を抜けない。
阿武咲は先場所、8勝とやっとの勝ち越し
だった。上位戦も1勝4敗と惨敗に近かった。
今場所は、巻き返しの場所である。こちらも
成長途上で、破壊力を増している可能性が
あるだけに波乱はあり得る。
<阿武咲>
北勝富士は九月場所、負け越したものの、
先場所は見事リベンジを果たし、11勝と大勝
ちした。横綱・大関戦は貴景勝、阿武咲より
上である。実力は三役クラスである。鶴竜は
休場に追い込まれている。
高齢化しつつある横綱・大関と若手の新旧
交代の戦いが、いよいよ明日から始まる。
元朝赤龍から引退相撲のポスターを
いただきました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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