追うものは敗れ、リードする者は勝利する。
11日目はそんな日になった。
2敗千代大龍の対戦相手は5場所連続三役の
玉鷲である。玉鷲の突きと千代大龍の突きと
どちらの突きが先手を取るか。焦点はそこで
ある。両力士立ちあがって、先手は千代大龍
が取ったが、玉鷲はさがらない。千代大龍は
逆にまともに引いてしまい呼び込んでしまっ
た。玉鷲はそこを一気に出て押し出してしま
った。千代大龍、これでは勝てず3敗。
2敗がいなくなり、豪栄道は勝って2差つけ
ておきたいところ。もし今日敗れるようなら、
優勝は混沌としてくる。1敗豪栄道は関脇
御嶽海と対戦。ただ、御嶽海は今場所もう
一つ破壊力がない。とはいえ1つ間違うと、
いっぺんにもっていかれる。国技館内は御嶽
海の応援団だらけである。そんななか、少数
派ながら豪栄道の応援者の声も身近から聞こ
えてきた。
勝負は立ち合いで決まった。豪栄道は両まわ
しともいいところを取って御嶽海の重心を
起こして寄り切った。御嶽海は何もできな
かった。豪栄道の完勝であった。ここにきて
豪栄道の強さは自信とともに増してきた。
豪栄道は単独1敗となり、次点に2差をつけ
て優勝に前進した。まだ4日あるから油断は
できないが、豪栄道は少しでもいい成績で
優勝しておきたいところである。何しろ今場
所は3横綱、2大関が休場で不在である。
どうしてもラッキー場所の感は否めない。
それでも誰が優勝するかわからないなかから、
大関豪栄道が土俵を締めてきた意義は大きい。
高安弁当を初めて食べてみました。
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よしなに
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